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失敗しない矯正歯科の選び方|専門医が教える安心ガイド

2025年11月14日

「歯並びを整えたい」「笑顔に自信を持ちたい」と考え、矯正歯科を探し始めたものの――
「どこで治療を受ければいいの?」「マウスピース矯正とワイヤー矯正、どっちがいいの?」
そんな不安や疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。

矯正治療は、治療期間が長く、費用も決して安くないため、医院選びを慎重に行うことがとても大切です。
実際に、矯正歯科ごとに専門性・治療方針・料金体系が異なるため、十分な情報を得ずに選んでしまうと、「思っていた仕上がりにならなかった」「治療が長引いて費用がかさんだ」と後悔するケースもあります。

この記事では、初めて矯正歯科を選ぶ人が知っておくべき基礎知識と、失敗しないためのチェックポイントをわかりやすく解説します。
矯正専門医の見分け方から、治療法の違い、費用の仕組み、口コミの活用法まで、あなたに最適な医院を選ぶための判断基準をすべてまとめました。

矯正歯科選びに迷っている方は、ぜひこの記事を参考にして、安心して治療をスタートできる“自分にぴったりの矯正歯科”を見つけましょう。

矯正歯科と一般歯科・審美歯科との違いを理解しよう

歯列矯正を検討する際にまず理解しておきたいのが、「矯正歯科」「一般歯科」「審美歯科」それぞれの違いです。
同じ「歯科」と名前がついていても、専門分野や治療目的が異なるため、選ぶ医院によって結果や満足度が大きく変わります。

一般歯科は、虫歯や歯周病の治療、詰め物・被せ物などの歯の機能回復を目的とした治療が中心です。
一方で矯正歯科は、歯並びや咬み合わせを整え、正しい噛み合わせと美しい口元をつくることを目的としています。
また、審美歯科はホワイトニングやセラミック治療など、見た目の美しさを追求する分野です。

このように目的が異なるため、矯正治療を受ける場合は、矯正歯科の専門医に相談することが重要です。
特に、マウスピース矯正(インビザラインなど)や裏側矯正など、装置ごとに治療計画の立て方が異なるため、専門的な知識と経験が求められます。

矯正専門医で治療を受けるメリットとは

矯正歯科専門医で治療を受ける最大のメリットは、専門的な知識と経験に基づいた正確な診断と治療計画が立てられることです。

矯正治療は、歯を動かすだけでなく、骨格や筋肉のバランスまで考慮しなければなりません。
日本矯正歯科学会が認定する「認定医」や「専門医」は、一定の臨床経験・学術的知見・症例実績を満たした歯科医師であり、より高いレベルでの治療精度が期待できます

また、矯正専門医はワイヤー矯正やマウスピース矯正など、複数の装置の特性を理解しており、患者さん一人ひとりの歯並びや生活習慣に合った最適な方法を提案できる点も強みです。

さらに、治療中にトラブルが発生した際も、歯の動き方や装置の調整に精通しているため、柔軟かつ迅速な対応が可能です。
特に長期間にわたる矯正治療では、こうした専門性が治療の成功を大きく左右します。

一般歯科・審美歯科と連携が必要なケースもある

矯正歯科は専門性が高い一方で、他の分野との連携が必要になるケースもあります。

たとえば、虫歯や歯周病がある場合は、矯正治療を始める前に一般歯科での治療が必要です。
矯正装置を装着した状態では、歯磨きがしづらくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、健康な歯と歯ぐきの状態を維持することが前提となります。

また、矯正後に歯の形を整えたり、ホワイトニングを行ってさらに見た目を改善したい場合には、審美歯科との連携が有効です。
審美歯科での治療を組み合わせることで、機能面と審美面の両立が可能になります。

このように、理想的な治療結果を得るためには、矯正歯科・一般歯科・審美歯科の連携体制が整っている医院を選ぶことが重要です。
初回カウンセリングの段階で、他分野との連携方針や治療体制について確認しておくと安心でしょう。

矯正治療の種類と選択肢

矯正治療にはさまざまな方法があり、歯並びの状態やライフスタイル、費用、見た目へのこだわりによって最適な選択が変わります。
主な治療方法は「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」「部分矯正・短期矯正」の3つです。

それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に合った治療法を選びやすくなります

ワイヤー矯正(表側・裏側)の特徴とメリット・デメリット

最も歴史があり、多くの症例に対応できるのがワイヤー矯正です。
歯の表面または裏側にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を少しずつ動かしていきます。

種類 特徴 メリット デメリット
表側矯正 歯の表面に装置を装着する最も一般的な方法 幅広い症例に対応可能。比較的費用が抑えられる 装置が目立ちやすい。口内炎ができることも
裏側矯正(舌側矯正) 歯の裏側に装置を装着して矯正する方法 見た目に装置がほとんど見えない 費用が高く、発音に影響が出ることがある。清掃が難しい

ワイヤー矯正は、複雑な歯並びや骨格的なズレを伴うケースにも対応できる万能型の治療法です。
また、矯正歯科医による細かな調整が可能で、歯の動きを正確にコントロールできる点が大きな強みです。

その一方で、見た目や痛み、違和感を気にする人も少なくありません。
最近では、目立ちにくいホワイトワイヤーセラミックブラケットなど、審美性を重視した装置も増えています。

マウスピース矯正(インビザラインなど)の特徴とメリット・デメリット

透明で取り外しができるマウスピース矯正(インビザラインなど)は、近年人気が高まっている治療法です。
デジタルスキャンで歯並びを3D解析し、段階的に歯を動かすため、見た目の自然さと快適さが特徴です。

項目 内容
メリット ・透明で目立たない

・食事や歯磨き時に取り外しができ衛生的

・痛みや違和感が比較的少ない

デメリット ・装着時間(1日20時間以上)を守る必要がある

・重度の不正咬合や骨格的なズレには不向き

・自己管理が不十分だと治療効果が出にくい

特に社会人や人前に出る機会の多い方には、見た目を気にせず矯正できる点が支持されています。
ただし、マウスピース矯正は「装着時間を守る」「定期的に通院して確認を受ける」といった自己管理が成功のカギになります。

また、矯正歯科医がマウスピース矯正の症例経験が豊富かどうかも重要です。
同じ装置を使っても、治療計画の立て方やアプローチによって結果が大きく変わることがあります。

部分矯正や短期矯正が向いている場合とは

すべての歯を動かす全体矯正に対して、部分矯正・短期矯正は前歯など一部の歯並びを整える治療法です。
「前歯のすき間を直したい」「軽度のガタつきを短期間で治したい」など、ピンポイントの改善に適しています。

項目 内容
メリット ・治療期間が短い(3〜9か月程度)

・費用が抑えられる

・軽度の症例なら自然な仕上がりになる

デメリット ・噛み合わせ全体の改善には不向き

・無理に適用すると後戻りのリスクがある

部分矯正は、軽度の歯列不正や審美目的の矯正に最適ですが、根本的な咬合改善を目指す場合には適していません。
また、歯の動きが他の歯に影響することもあるため、矯正歯科医の的確な診断と治療計画が欠かせません

自分の歯並びが部分矯正で対応できるかどうかは、初回カウンセリング時にしっかり確認しておきましょう。

症例数と実績がカギ!医院の経験値をチェックする

矯正歯科を選ぶうえで重要なのが、医院の症例数と治療実績です。
矯正治療は患者さんの歯並びや骨格、年齢、生活スタイルによってアプローチが異なります。
そのため、多くの症例を経験している医院ほど、さまざまなケースに柔軟に対応できるという強みがあります。

とくにマウスピース矯正(インビザラインなど)は、装置そのものの性能よりも、治療計画を立てる医師のスキルや経験が結果を左右するといわれています。
つまり、同じ装置を使っても「誰に治療してもらうか」で仕上がりが変わるのです。

医院の実績は、単に「開院年数」ではなく、どれだけの症例を扱ってきたか、どんな難易度の症例に対応してきたかを重視しましょう。

公式サイトで症例写真やビフォーアフターを確認しよう

医院選びの際は、公式サイトに掲載されている症例写真(ビフォーアフター)を必ずチェックしましょう。
写真は、医院の実績や得意分野を判断するうえでの貴重な情報源です。

掲載されている症例からは、

  • ・治療前後の歯並びの変化 
  • ・使用した矯正装置の種類 
  • ・治療期間や通院頻度の目安

 

などを把握することができます。

また、症例の「数」だけでなく、症例ごとの解説が丁寧かどうかも重要なポイントです。
治療方針や患者さんの要望に対してどのように対応したかを公開している医院は、患者目線の透明性が高く、信頼性のある医院といえます。

加えて、「日本矯正歯科学会認定医」などの資格情報が併記されている場合は、学会基準を満たした確かな治療経験を持っている証拠となります。

難症例への対応力を見極めるポイント

矯正治療には、歯列の軽いガタつきだけでなく、骨格的なズレや咬み合わせの深い問題を伴う「難症例」もあります。
こうしたケースでは、治療の難易度が上がるため、経験豊富な矯正歯科医でなければ対応が難しいことも少なくありません。

難症例に対応できる医院かどうかを見極めるポイントは以下の通りです。

チェックポイント 確認の目安
骨格的なズレを伴う症例への対応経験 外科的矯正(顎変形症など)の実績があるか
他分野との連携体制 口腔外科や一般歯科と協力して治療できる環境が整っているか
治療計画の立案力 3Dスキャンやシミュレーションを用いた詳細な説明があるか
途中経過のフォロー体制 定期調整・記録写真・咬合チェックなどを丁寧に行っているか

特に、骨格的なズレを伴う矯正や再治療(過去の矯正のやり直し)は高度な技術が求められるため、医院の対応力が明暗を分けます。
カウンセリング時には、似た症例の経験があるか、治療中のトラブルへの対処法を質問してみるとよいでしょう。

信頼できる矯正歯科は、こうした質問にも丁寧に答え、患者様に納得してもらうための情報提供を惜しまない姿勢を持っています。

料金形態を理解しよう:費用と追加料金の確認ポイント

矯正治療は、自由診療が中心となるため医院ごとに費用体系が異なるのが特徴です。
同じ装置を使用していても、支払い方法や追加料金の有無によって総額が大きく変わることもあります。

そのため、契約前には必ず料金の内訳と支払いシステムをしっかり確認することが大切です。
ここでは代表的な料金形態と、見落としやすい追加費用のチェックポイントを紹介します。

トータルフィー制と処置ごとの加算方式の違い

矯正治療の料金体系は大きく分けて、「トータルフィー制」と「処置ごとの加算方式」の2種類があります。
どちらもメリット・デメリットがあるため、あなたの通院スタイルや予算に合った方式を選びましょう。

料金体系 概要 メリット デメリット
トータルフィー制 治療開始前に総額を提示し、すべての処置費用が含まれている方式 総額が明確で安心。追加費用が発生しにくい 初期費用が高く見えることがある
処置ごとの加算方式 診察や装置の調整ごとに都度支払う方式 月々の支払いが少なく始めやすい 通院回数が増えると総額が高くなる可能性あり

最近では、トータルフィー制を採用する医院が増加しています。
これは治療費の透明性を高め、患者さんが安心して通えるようにするためです。
ただし、トータルフィー制でも「保定装置(リテーナー)費」「追加矯正費」「装置の再作成費」などが別途かかる場合もあるため、契約前に必ず書面で確認しておきましょう。

一方、処置ごとの加算方式は「少しずつ支払える」というメリットがありますが、通院期間が長引くと最終的な総額が高くなるケースもあるため注意が必要です。
料金表に記載されていない「調整料」「再診料」「検査料」なども含めて、総支払額を試算しておくことが重要です。

医療費控除や保険適用になるケースはある?

矯正治療は基本的に自費診療(保険適用外)ですが、条件を満たせば医療費控除の対象となる場合があります。
また、特定の症例に限り健康保険が適用されるケースもあります。

区分 対応 内容
医療費控除 対象になる 歯並びや咬み合わせの改善を目的とした治療(美容目的でないもの)
保険適用 条件付きで対象 先天的な顎変形症や唇顎口蓋裂など、国が定める特定疾患に該当する場合

医療費控除は、1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合に確定申告で一部が戻る制度です。
このとき、矯正治療が「審美目的ではなく、咬合改善を目的としている」ことが条件となります。
申請には領収書や診断書、支払明細書が必要になるため、忘れずに保管しておきましょう。

一方で、健康保険の適用は非常に限定的です。
たとえば、外科的矯正治療(顎の骨の手術を伴うもの)や特定の先天疾患に起因する不正咬合のみが対象です。
一般的な成人矯正やマウスピース矯正は原則として保険適用外となります。

したがって、矯正治療を検討する際は、「費用の総額」だけでなく「支払い方式」「追加費用の有無」「控除・保険の対象」を総合的に比較することが大切です。
カウンセリング時には、「支払い総額はいくらになるか」「分割払いに対応しているか」などもあわせて確認しておきましょう。

口コミ・レビューを活用した矯正歯科選び

矯正歯科を選ぶ際、多くの人が参考にするのがGoogleマップやSNS、口コミサイトでのレビューです。
実際の患者さんの声は、公式サイトだけでは分からない医院の雰囲気や対応の質を知る貴重な情報源になります。

しかし、口コミには個人の感じ方や一時的な印象が反映されるため、すべてを鵜呑みにせず、複数の情報を客観的に比較することが大切です。
ここでは、信頼できる口コミの見分け方と、ネガティブな意見から読み取るべきポイントを紹介します。

信頼度の高い口コミを見極めるコツ

口コミを見るときに意識したいのは、「体験の具体性」と「複数の視点からの評価」です。
信頼度の高い口コミは、単なる感情的な意見ではなく、具体的な治療内容や対応の流れが書かれているものが多い傾向にあります。

信頼できる口コミの特徴は次の通りです。

見極めポイント 解説
治療内容が具体的に書かれている 「マウスピース矯正を〇ヶ月行った」「痛みが少なかった」など、実体験に基づいている
医師・スタッフの対応が客観的に述べられている 「説明が丁寧」「不明点をしっかり答えてくれた」など、感情ではなく対応の質が伝わる
良い点と改善点の両方に触れている 一方的な称賛だけでなく、「待ち時間が少し長いが対応は親切」などバランスのある意見
同じような評価が複数見られる 一人の意見ではなく、多くの患者が同様に評価している場合は信頼度が高い

また、「口コミの更新時期」もチェックすることが重要です。
最近の口コミが多い医院は、現在も安定した診療体制を維持している証拠です。
一方で、数年前の情報しかない場合は、医院の方針や担当医が変わっている可能性もあるため注意しましょう。

さらに、Googleマップの口コミだけでなく、日本矯正歯科学会や医療情報サイトでの掲載実績も併せて確認することで、より客観的な判断ができます。

ネガティブな意見から得られる医院の課題点

ネガティブな口コミも、実は医院選びにおいて非常に有益な情報源です。
すぐに「悪い医院」と判断するのではなく、内容から医院の改善姿勢や運営体制を読み取ることが大切です。

たとえば、以下のような口コミには注目しましょう。

ネガティブな内容 読み取れるポイント
「待ち時間が長かった」 人気が高く予約が集中している可能性。効率改善に取り組んでいるか確認
「スタッフの説明が分かりづらかった」 コミュニケーション面の課題。再説明や相談に応じてくれる体制があるか確認
「追加費用が発生した」 契約時の説明不足の可能性。費用の透明性をどこまで重視しているかが見える
「矯正装置の調整が痛かった」 矯正治療では一時的な痛みがあるのが一般的。フォローやケア方法の説明があるかが重要

つまり、口コミの「内容」だけでなく、医院がどのように対応・改善しているかに注目することで、信頼できるかどうかを判断できます。
公式サイトやSNSで院長がコメントを返している医院は、患者さんの声を大切にしている誠実な運営姿勢がうかがえます。

ポジティブ・ネガティブ両面の口コミをバランスよく確認し、「患者対応の誠実さ」「説明の丁寧さ」「改善意欲の有無」を軸に比較すると、信頼できる矯正歯科が見えてくるでしょう。

通いやすさと予約の取りやすさの重要性

矯正治療は、数か月から数年にわたって定期的に通院が必要となる長期治療です。
そのため、「どの医院を選ぶか」という判断では、医師の技術力や費用だけでなく、通いやすさと予約の取りやすさも非常に重要なポイントになります。

まず注目したいのが、医院の立地とアクセス環境です。
自宅や職場、学校から通いやすい場所にあるかどうかを確認しましょう。
矯正治療では、月1回程度の調整や確認の通院が必要になるケースが多いため、移動に時間がかかると通院が負担になりがちです。
特に仕事や家事、学業と両立しながら治療を続ける場合、駅から徒歩圏内、または駐車場が整備されている医院を選ぶと安心です。

また、診療時間や曜日の設定も通いやすさを左右します。
平日の日中しか開いていない医院よりも、土日診療や夜間対応がある医院は、忙しい方にとって継続しやすい環境といえます。
矯正は治療期間が長いため、通院がストレスにならない医院を選ぶことが、最終的な満足度に大きく影響します。

さらに見落としがちなのが、予約の取りやすさです。
人気のある医院ほど予約が混み合いやすく、希望する日時が取りにくくなることがあります。
通院間隔が空きすぎると、装置の調整タイミングがずれたり、治療期間が延びる原因になることもあります。

予約の取りやすさを判断するには、次のポイントをチェックしておくと良いでしょう。

チェックポイント 確認すべき内容
予約方法 電話だけでなく、Web予約・LINE予約が可能か
予約変更の柔軟性 急な予定変更にも対応してくれるか
混雑状況 直近の予約がどのくらい先まで埋まっているか
通院間隔 定期調整がスムーズに行えるサイクルか

また、初回カウンセリング時に「予約が取りやすい時間帯」や「キャンセル待ち制度の有無」を質問しておくと、後悔を防げます。
矯正治療は一度始めると数年単位で通うため、無理なく通える環境が整っているかどうかが治療継続のカギです。

「通いやすさ=治療の続けやすさ」。
継続できる医院を選ぶことで、最終的により良い治療結果と満足度の高い矯正体験につながります。

アフターケアとトラブル対応は万全か

矯正治療は、装置を外して終わりではありません
治療後の歯並びを安定させるためには、アフターケア(保定期間)が欠かせません。
また、装置の破損や歯の痛みなど、治療中に起こるトラブルへ迅速に対応できる体制が整っているかどうかも、医院選びで重要なポイントです。

矯正治療を成功させるためには、治療中と同じくらい「治療後のフォロー体制」が充実している医院を選ぶことが大切です。

リテーナーやメンテナンスの頻度・費用をチェック

矯正装置を外したあとは、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、リテーナー(保定装置)を一定期間装着します。
この保定期間の管理を怠ると、せっかく整えた歯並びが崩れてしまうこともあるため、アフターケアの内容を事前に確認することが重要です。

一般的な保定管理の目安は以下の通りです。

項目 内容
リテーナーの装着期間 約1〜3年(夜間のみの使用に移行することもあり)
メンテナンス頻度 3〜6か月ごとの定期チェック
保定装置の種類 取り外し式(マウスピース型)・固定式(歯の裏側にワイヤーを装着)
保定費用 3〜10万円前後(医院によっては治療費に含まれる場合あり)

特に確認しておきたいのは、リテーナーの費用とメンテナンス回数が治療費に含まれているかどうかです。
「トータルフィー制」といっても、保定装置の作成費や調整料が別途請求される医院もあります。
カウンセリングの際に、

  • ・リテーナーの種類(取り外し式か固定式か) 
  • ・どのくらいの期間着用が必要か 
  • ・メンテナンスの頻度と費用

 

を明確にしておくと安心です。
また、保定期間中も虫歯や歯周病のチェックを兼ねて定期検診を受けることが推奨されます。
「矯正が終わったあとも、歯を守る習慣を続ける」ことが、長期的に美しい歯並びを維持するためのポイントです。

緊急時の対応マニュアルが整備されているか

矯正治療中は、装置の破損やワイヤーの外れ、強い痛みなど、突発的なトラブルが起こることがあります。
そのため、医院がどのような緊急対応体制を整えているかも、信頼性を見極める重要な要素です。

たとえば、次のような点を事前に確認しておきましょう。

チェック項目 確認内容
緊急対応の可否 装置の破損・痛みなどの際に当日対応してもらえるか
連絡方法 営業時間外でも連絡できる専用窓口・LINEなどがあるか
応急処置の案内 装置が外れた・ワイヤーが刺さるなどの場合の対処法が案内されているか
他院受診の対応 旅行先や転居時のトラブル時に紹介・対応してもらえるか

優れた矯正歯科は、こうした緊急時の対応マニュアルを明確に整備しており、患者さんが不安を感じる前に解決できる仕組みを持っています。
特に、マウスピース矯正(インビザラインなど)の場合、装置の紛失や破損に対する再発行手順を案内してくれるかも確認しておきましょう。

「万一のときにすぐ相談できる安心感」は、長期的な矯正治療を続けるうえで欠かせません。
アフターケアとトラブル対応がしっかりしている医院を選ぶことで、治療中も治療後も安心して笑顔を保てる環境が整います。

初回カウンセリングで確認すべきポイント

矯正治療を始める前に行う初回カウンセリングは、治療の方向性を決めるとても重要なステップです。
ここでの説明のわかりやすさや対応の丁寧さは、医院の信頼度を見極めるうえでの大きな判断材料になります。

焦らず疑問点を解消し、自分が納得できる形で治療をスタートできるように、カウンセリング時にはいくつかのポイントを確認することが大切です。

治療期間・装置の種類・費用・リスクをしっかり説明してくれるか

初回カウンセリングでは、必ず治療期間・装置の種類・費用・リスクについて、詳細な説明を受けましょう。
これらは、治療全体の満足度を左右する非常に重要な要素です。

信頼できる矯正歯科は、以下のような情報を丁寧に・わかりやすく説明してくれます。

確認項目 内容の例
治療期間 全体矯正の場合の目安(約1.5〜3年)、部分矯正の場合の期間など
矯正装置の種類 ワイヤー矯正(表側・裏側)、マウスピース矯正(インビザラインなど)などの特徴
費用の内訳 基本料金、調整料、保定装置料、追加費用の有無
治療リスク 痛み・後戻り・歯根吸収・虫歯リスクなどを事前に説明してくれるか

特に注意すべきなのは、「費用と治療期間のバランス」です。
過度に短期間・低価格を強調する医院は、十分な治療計画を立てていない可能性もあります。
矯正治療は長期的な管理が必要な医療行為であるため、安易な判断は禁物です。

また、治療中に起こりうる副作用やトラブル(装置の破損、痛み、発音への影響など)についても、リスク説明をきちんとしてくれるかをチェックしましょう。
不安な点を質問した際に、誠実かつ具体的に答えてくれる医院は信頼に値します。

複数の治療プランから比較検討できる体制か

もう一つ重要なのが、複数の治療プランを提示してくれるかどうかです。
矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、部分矯正など、患者さんの歯並びやライフスタイルに合わせたさまざまな選択肢があります。

一つの治療法しか提案しない医院よりも、複数のプランを比較できる体制が整っている医院の方が、患者目線の治療を重視しているといえます。

比較の際には、以下のような観点で質問してみましょう。

比較ポイント 質問例
治療期間の違い 「各プランでどのくらい期間が変わりますか?」
費用の違い 「トータルフィー制の場合と処置ごとの加算制でどのくらい差がありますか?」
審美性の違い 「装置の見た目を重視した場合、どの治療法が向いていますか?」
通院頻度 「どのプランが通院の負担が少ないですか?」

こうした質問に対して、デジタルシミュレーション(3D画像など)を用いて説明してくれる医院は特におすすめです。
視覚的に仕上がりのイメージを確認できるため、治療後の姿をより具体的に想像できます。

また、カウンセリング時に無理に契約を迫らず、自宅でじっくり検討する時間を与えてくれる医院は、誠実な姿勢の証拠です。
複数の医院で相談を受け、説明内容や対応を比較してから決めるのも良いでしょう。

最終的には、自分が納得し、信頼して通える医院を選ぶことが、後悔のない矯正治療への第一歩となります。

まとめ|自分に合った矯正歯科を選ぶために

矯正治療は、見た目の美しさだけでなく、正しい咬み合わせや将来的な歯の健康を守るための大切な医療行為です。
そのため、どの矯正歯科を選ぶかによって、治療結果や満足度が大きく変わります。

この記事で紹介したように、医院を選ぶ際は以下のポイントを意識して比較検討しましょう。

  • 矯正専門医が在籍しているか(認定医・専門医の資格を確認) 
  • 自分に合った矯正装置の選択肢があるか(ワイヤー矯正・マウスピース矯正など) 
  • 症例数や実績が豊富で、難症例にも対応できるか 
  • 料金体系が明確で、追加費用の有無が分かりやすいか 
  • 口コミ・レビューから信頼性や対応の質を確認できるか 
  • 通いやすく、予約の取りやすい環境か 
  • アフターケアや緊急時対応が整っているか 
  • 初回カウンセリングで丁寧な説明と複数のプラン提示があるか 

 

これらを一つずつチェックしていくことで、「通いやすく」「信頼できる」医院を選ぶ目が養われます。

また、医院によって治療方針や雰囲気も異なるため、気になる医院は複数カウンセリングを受けて比較するのが理想的です。
担当医との相性や説明のわかりやすさ、質問への対応の丁寧さなども、長く通ううえで非常に重要な要素です。

矯正治療は時間も費用もかかる分、信頼できるパートナーとなる医院選びが何よりの成功の鍵です。
あなたのライフスタイルや希望に合った医院を見つけ、納得のいく治療で理想の笑顔を手に入れましょう。

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