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歯垢除去は歯医者で!方法・費用・頻度を徹底解説

2025年10月10日

歯磨きをしているのに「口臭が気になる」「歯の表面がザラつく」と感じたことはありませんか?その原因の多くは、歯の表面に付着する歯垢(プラーク)です。歯垢は放置すると歯石に変わり、虫歯や歯周病を引き起こすだけでなく、見た目や口臭にも悪影響を及ぼします。

自宅での歯磨きだけではどうしても取り切れない歯垢を、歯医者で専門的に除去することが、健康な口腔環境を保つための近道です。本記事では、歯垢と歯石の違いから、歯医者で行う除去方法・費用・通院頻度・セルフケアのコツまでをわかりやすく解説します。

「歯垢を歯医者で除去すべきか迷っている」「どんな治療法や費用がかかるのか知りたい」という方は、ぜひ最後まで読んで、あなたに合ったケアの参考にしてください。

歯垢(プラーク)とは?歯石との違い

歯垢(プラーク)は、食べかすや唾液中の成分を栄養にして細菌が繁殖し、歯の表面に付着するやわらかい白色または黄白色の汚れです。肉眼では見えにくいことも多く、歯ブラシで取り除かないと増え続けてしまいます。

一方で歯石は、取り残した歯垢が唾液中のカルシウムやリン酸と結びつき、石のように硬く固まったものを指します。歯石になると通常のブラッシングでは除去できず、歯科医院で専用の器具を使った処置が必要になります。

歯垢と歯石は同じものの進行段階にあたり、プラークの段階で取り除けるかどうかが歯の健康維持の分かれ道といえるでしょう。

歯垢が作られるメカニズム

食事をした直後、歯の表面にはペリクルと呼ばれる薄い膜ができます。そこに細菌が付着して繁殖を始めると、数時間以内に粘着性のあるプラークが形成されます。

プラークの主成分は細菌とその代謝物で、糖分を分解して酸を産生するため、歯の表面を少しずつ溶かして虫歯の原因になります。また、歯と歯茎の境目に溜まることで、歯肉に炎症を起こし歯周病のきっかけにもつながります。

特に歯間部や奥歯の噛み合わせ部分など、歯ブラシが届きにくい場所ではプラークが残りやすく、日常的なセルフケアだけでは完全に除去しきれないことも少なくありません。

歯石に変化するプロセスとリスク

歯垢を放置すると、2日~2週間ほどで唾液中のカルシウムやリン酸が沈着し、石灰化して歯石に変化します。歯石は表面がザラザラしているため、その上にさらにプラークが付きやすく、悪循環を招きます。

歯石が歯茎の上にできる「歯肉縁上歯石」は目で確認しやすいものの、歯茎の中にできる「歯肉縁下歯石」は見えにくく、歯周ポケットの炎症や歯周病の進行を加速させます。

さらに、歯石は口臭の原因にもなり、見た目にも悪影響を及ぼします。定期的に歯科医院で歯石を除去することが、虫歯や歯周病の予防につながります。

歯垢を除去しないとどうなる?放置による悪影響

歯垢はやわらかく歯ブラシで落とせる汚れですが、放置すれば口腔内のトラブルを引き起こす最大の要因となります。歯垢が残り続けることで、虫歯や歯周病といった病気だけでなく、見た目や口臭といった日常生活に影響を与える問題へとつながります。ここでは主な悪影響を解説します。

虫歯・歯周病への進行

歯垢の中には数億もの細菌が存在し、その中には虫歯菌や歯周病菌が含まれています。虫歯菌は糖分を分解して酸を作り出し、歯の表面を溶かして虫歯を発生させます。

また、歯と歯茎の境目に歯垢が溜まると、歯周病菌が増殖し、歯肉の炎症・出血・腫れといった症状を引き起こします。進行すると歯周ポケットが深くなり、最終的には歯を支える骨が溶け、歯のぐらつきや喪失につながる危険性もあります。

つまり、歯垢を放置することは「虫歯と歯周病の同時リスク」を高めることに直結するのです。

口臭や審美面への影響

歯垢が溜まると細菌が増殖し、代謝の過程で揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれるガスが発生します。これが強い口臭の原因となり、本人だけでなく周囲の人に不快感を与えてしまいます。

さらに、歯垢や歯石が蓄積すると歯の表面が黄ばみ、笑ったときの印象が悪くなります。特に前歯に付着した歯石は目立ちやすく、清潔感や美しさを損ねてしまいます。

口臭や見た目の問題は、仕事や人間関係など日常生活の質にも大きく関わるため、定期的な歯垢除去はエチケットの一環とも言えるでしょう。

歯医者で行う歯垢除去の主な方法

自宅での歯磨きではどうしても取り切れない歯垢や歯石を、歯医者では専門的な器具を使って効率的かつ徹底的に除去することができます。ここでは、代表的な2つの方法を紹介します。

スケーリングとルートプレーニングの流れ

スケーリングとは、歯の表面や歯周ポケット内に付着した歯石やプラークを、スケーラーという器具で取り除く処置のことです。超音波スケーラーを用いると、硬く固まった歯石も振動と水流で効率よく除去できます。

さらに、歯周ポケットの深い部分にまで歯石がある場合には「ルートプレーニング」を行います。これは、歯の根の表面をなめらかに仕上げることで細菌の再付着を防ぐ処置です。

スケーリングとルートプレーニングを組み合わせることで、歯周病の進行を防ぎ、歯茎の炎症を改善する効果が期待できます。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機械と研磨剤を使って行うプロによる徹底クリーニングです。通常の歯磨きでは届きにくい歯間や奥歯の裏側までしっかり磨き上げ、歯垢やバイオフィルムを除去します。

PMTCを受けることで、虫歯や歯周病の予防効果が高まるだけでなく、歯の表面がツルツルになり着色汚れが落ちやすくなるため、見た目の美しさ(審美性)にもつながる点がメリットです。

予防歯科の一環として定期的に受けることで、セルフケアではカバーしきれない部分を補い、長期的な口腔内の健康維持をサポートします。

歯垢除去の費用と保険適用の仕組み

歯垢や歯石の除去は、ケースによって健康保険が適用される場合と、自費診療(自由診療)になる場合があります。どちらに該当するかを理解しておくことで、安心して通院できるようになります。ここではそれぞれの費用目安について解説します。

健康保険が適用されるケースと目安費用

虫歯や歯周病の予防・治療の一環として、スケーリングや歯石除去を行う場合は健康保険の適用対象になります。特に歯周病の進行を抑える目的での歯石取りは、一般的に保険診療として扱われます。

費用の目安は、初診料や検査料を含めて3,000~5,000円程度(3割負担の場合)が一般的です。再診時に定期的なスケーリングを受ける場合は、1回あたり2,000~3,000円程度で済むケースもあります。

ただし、処置範囲や歯周病の進行度によって費用は変動するため、事前に歯科医院で確認することが大切です。

自由診療(自費)クリーニングの費用相場

一方、PMTCなどの審美的な目的で行うクリーニングや、予防歯科としてのメンテナンスは保険が適用されず自費診療となります。

費用の相場は以下の通りです。

施術内容 費用目安
PMTC(全顎) 5,000~10,000円/回
着色汚れ除去(ステインクリーニング) 3,000~8,000円/回
保険外メンテナンスパック 10,000~20,000円程度/回

自費診療は費用が高めですが、仕上がりの美しさや徹底的なケアを求める方に人気があります。歯の健康維持に加えて、口元の印象をより良くしたい人におすすめです。

歯垢除去の頻度と定期検診の重要性

歯垢や歯石は、毎日のブラッシングだけでは完全に防ぐことができません。そのため、定期的に歯科医院でのチェックとクリーニングを受けることが、長期的な口腔内の健康維持につながります。ここでは通院の目安と、特に注意が必要な人の特徴を解説します。

どのくらいのペースで通えば良い?

一般的に、歯垢除去やクリーニングは3〜6か月に1回のペースで通うのが推奨されています。これは、歯垢が石灰化して歯石になるまでの期間が数週間〜数か月程度であるためです。

歯周病のリスクが高い人や、すでに治療中の人は1〜3か月ごとに短い間隔で通うことが望ましい場合もあります。逆に、口腔内が健康でセルフケアがしっかりできている人は、半年に1回程度でも十分に予防効果が得られます。

定期検診では歯垢除去だけでなく、虫歯や歯周病の早期発見にもつながるため、「治療に行く」のではなく「予防のために通う」という意識を持つことが重要です。

歯垢が付きやすい人の特徴と注意点

人によって歯垢の付きやすさには差があり、以下のような特徴を持つ方は注意が必要です。

歯垢が付きやすい要因 詳細
歯並びが悪い 歯ブラシが届きにくい隙間にプラークが残る
口呼吸をしている 口腔内が乾燥し、唾液による自浄作用が低下
甘いものをよく食べる 虫歯菌の栄養源となる糖分が多くなる
喫煙習慣がある 唾液の分泌が減り、歯周病リスクも上昇
歯磨きが不十分 時間が短い・力加減が不適切などで磨き残しが多い

これらに当てはまる方は、セルフケアの徹底と短めの間隔での歯科受診が効果的です。歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを受けながら、自分に合ったケア方法を身につけることが大切です。

自宅でのセルフケアを徹底するコツ

歯垢は毎日のセルフケアで大部分を防ぐことが可能です。歯医者でのクリーニングとあわせて、正しい歯磨き習慣や補助清掃用具の活用を意識することで、虫歯や歯周病のリスクを大幅に下げることができます。ここでは基本となるブラッシングと、歯間ケアのコツを紹介します。

正しいブラッシングのポイント

歯磨きの目的は歯の表面に付着したプラークを落とすことです。そのため、ゴシゴシ力強く磨くのではなく、軽い力で小刻みに動かすことが重要です。

  • ・歯ブラシは毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当てる
  • ・1〜2本ずつを目安に細かく動かして磨く
  • ・1回のブラッシングは3分以上を意識する
  • ・硬すぎるブラシは歯茎を傷めるため、やわらかめ~ふつうの硬さを選ぶ

 

また、寝る前は唾液の分泌が減少して細菌が増えやすいため、就寝前の歯磨きを特に丁寧に行うことが大切です。

歯間ブラシやフロスの上手な活用

歯ブラシだけでは、歯と歯の間に残った歯垢を完全に落とすことはできません。そこで役立つのが歯間ブラシやデンタルフロスです。

  • ・歯間ブラシは、歯と歯の隙間の大きさに合わせたサイズを選ぶ
  • ・奥歯の歯間やブリッジの下の部分に効果的
  • ・フロスは細い糸で歯と歯の接触面のプラークを除去できる
  • ・毎日1回、寝る前に使うのが理想的

 

これらを組み合わせて活用することで、虫歯や歯周病の原因となる磨き残しを大幅に減らすことができます。特に歯周病予防を意識する人には欠かせないアイテムです。

歯垢除去後に起こりがちな症状と対処法

歯医者で歯垢や歯石を除去したあと、一時的にお口の中に違和感を覚えることがあります。多くの場合は数日〜1週間ほどで自然に落ち着きますが、症状を理解しておくと安心して対処できるでしょう。ここではよく見られる2つのケースを紹介します。

知覚過敏・歯ぐきの出血

歯垢や歯石を取り除いた直後は、歯の根元が露出したり歯茎に刺激が加わったりするため、一時的に知覚過敏の症状が出ることがあります。冷たい飲み物や歯磨きの際に「しみる」感覚を覚えることがありますが、通常は徐々に落ち着いていきます。

また、歯石で押されていた歯ぐきが回復していく過程で、軽い出血が見られることもあります。これは炎症が改善に向かうサインであり、正しいブラッシングを続けることで歯茎は健康な状態に戻ります

もし痛みや出血が長引く場合は、早めに歯科医院へ相談すると安心です。

歯の表面がツルツルする違和感と慣れ

歯石を除去すると、今までザラザラしていた歯の表面が一気にツルツルの状態になります。これを「違和感」と感じる人も少なくありません。

ただし、この状態こそが本来の健康な歯の表面です。しばらくすると舌触りにも慣れ、食べ物の汚れが付きにくく、口の中がすっきりする感覚を実感できるようになります。

違和感が強い場合でも心配はいりません。数日経つうちに自然と慣れ、快適さを感じられるようになるでしょう。

まとめ:歯医者で歯垢を除去し、健康な歯を保ち続けよう

歯垢は放置すると虫歯や歯周病、さらには口臭や見た目の悪化など、さまざまなトラブルの原因となります。日々のブラッシングでの予防は大切ですが、セルフケアだけでは取り切れない汚れが必ず残ってしまうのが現実です。

そこで重要なのが、歯医者で行うスケーリングやPMTCといった専門的なクリーニングです。保険診療で受けられる処置から、自費診療での徹底ケアまで幅広い選択肢があり、自分の目的や予算に合わせて利用できます。

また、3〜6か月に一度の定期検診を習慣にすれば、歯垢除去だけでなく、虫歯や歯周病の早期発見・予防にもつながります。

健康な歯と清潔な口元は、日常生活の自信や人とのコミュニケーションにも直結します。今日から意識してセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアを取り入れ、将来まで笑顔で過ごせる口腔環境を整えていきましょう。

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