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20代のインプラント治療|基礎知識と注意点

2025年10月10日

20代という若さで歯を失ってしまうと、見た目や食生活への影響だけでなく、「この先どうすればいいのか」と不安を抱く方も少なくありません。従来は中高年の治療というイメージが強かったインプラントですが、実際には20代でも条件を満たせば十分に選択肢となり得ます。

ただし、費用や治療期間、将来的なメンテナンスなど、若いうちに治療を始めるからこそのメリット・デメリットを正しく理解しておくことが大切です。

本記事では、20代で歯を失う主な原因から、インプラント治療を受けるための条件、メリット・注意点、さらに歯科医院の選び方までを詳しく解説します。将来の健康と笑顔を守るために、ぜひ参考にしてください。

20代で歯を失う主な原因

20代は本来であれば歯が健康に保たれている世代ですが、思わぬトラブルによって歯を失ってしまうケースも少なくありません。ここでは、若い世代で歯を失う代表的な原因を解説します。

事故・スポーツによる外傷

交通事故や転倒、またはサッカー・バスケットボールなどのコンタクトスポーツでの衝突により、歯が欠けたり抜けたりすることがあります。特に前歯は外傷を受けやすく、審美的にも心理的にも大きなダメージを与えます。
マウスガードの装着などで予防できる部分もありますが、強い衝撃では完全に歯を守るのが難しい場合もあります。

重度の虫歯や歯周病

若い世代でも油断できないのが重度の虫歯や歯周病です。初期段階であれば治療で歯を残すことが可能ですが、放置すると抜歯が避けられないこともあります。
特に20代は生活習慣の乱れや不規則な食事が重なり、虫歯や歯ぐきの炎症が進行するリスクが高まります。歯を失わないためには、定期的な歯科医院での検診と早めの治療が大切です。

歯ぎしり・食いしばりの影響

無意識のうちに歯に過度な力をかけてしまう歯ぎしりや食いしばりも、歯を失う原因の一つです。歯がすり減るだけでなく、歯根や顎の骨にまでダメージを与えることがあります。
ストレスや噛み合わせの問題が背景にあることが多く、長期間続けば歯が割れたり、支える骨が弱ってしまうケースもあります。歯科医院でマウスピースを作成し、就寝時に装着することで予防につながります。

20代でインプラント治療を受けるための条件

20代であってもインプラント治療は可能ですが、すべての方がすぐに受けられるわけではありません。成功させるためには、いくつかの医学的条件を満たしている必要があります。ここでは代表的なチェックポイントを解説します。

顎の骨が成長しきっていること

インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込むため、骨の成長が安定していることが前提です。一般的に18歳前後で顎の骨は完成しますが、成長に個人差があるため、20代前半では慎重な診断が必要です。
成長途中でインプラントを入れてしまうと、骨や歯列の変化に伴い位置がずれてしまうリスクがあります。事前に歯科医院でX線やCTによる検査を受け、成長が終了しているかを確認することが大切です。

骨の量・密度が十分にあること

インプラントを固定するには、顎の骨の厚みや密度が十分にあることが不可欠です。歯を失ってから時間が経つと、骨が徐々に痩せてしまい、インプラントを支えられなくなる場合があります。
骨が不足している場合には、骨造成(GBR)やサイナスリフトなどの治療で補強してからインプラントを行うことも可能です。若い世代だからこそ、早めに相談して適切な治療計画を立てることが成功率を高めます。

重度の糖尿病・喫煙習慣への注意

インプラント治療は外科手術を伴うため、全身の健康状態が重要になります。特に重度の糖尿病は傷の治りを遅くし、感染リスクを高める要因となります。また、喫煙習慣も血流を悪化させ、インプラントと骨の結合(オッセオインテグレーション)を妨げる大きなリスクです。
治療を検討している方は、まずは生活習慣の見直しや全身状態の改善を行い、歯科医師としっかり相談することが大切です。

20代でインプラント治療を選ぶメリット

20代という若い世代でインプラント治療を選択することには、他の治療法にはない大きなメリットがあります。ここでは主な利点を整理してご紹介します。

周囲の歯や歯周組織を守りやすい

ブリッジのように隣接する健康な歯を削る必要がないため、天然歯を長く維持しやすいのがインプラントの特徴です。また、部分入れ歯のようにバネで歯ぐきや周囲の歯に負担をかけることもありません。
若いうちに余計なダメージを与えずに済むことで、将来的なお口全体の健康を守りやすくなります。

審美性が高く自然な見た目

インプラントは人工歯根を骨に固定し、その上にセラミック製などの人工歯を装着します。そのため、見た目は天然歯に非常に近く、自然な仕上がりになります。
20代という年代では、笑顔や話すときの印象を大切にする方も多いため、審美性の高さは大きな魅力となります。

体力・免疫力が高く術後の回復が早い

若い世代は体力や免疫力が比較的高いため、手術後の回復がスムーズです。骨とインプラントの結合も順調に進む傾向があり、成功率も高くなります。
さらに、術後のトラブルが起こりにくいことから、安心して治療を進められるのも20代の強みです。

長期的な視点でみたコストパフォーマンス

インプラントは初期費用が高めですが、寿命が長く適切なメンテナンスをすれば10年以上、場合によっては20年以上使用できます。
若いうちに治療を受ければ、その後の人生で長く安定した噛み合わせと見た目を維持できるため、長期的にはコストパフォーマンスが良い選択といえます。ブリッジや入れ歯のように数年ごとに作り直す必要が少ないのもメリットです。

20代でインプラント治療を行うデメリット・注意点

メリットが多い一方で、インプラント治療には20代だからこそ注意しておきたいデメリットもあります。治療を検討する際には、リスクや負担についてもしっかり理解しておきましょう。

治療費が高額で保険適用外が多い

インプラントは原則として自由診療で行われるため、治療費が高額になります。1本あたり数十万円かかるケースが一般的で、ブリッジや入れ歯と比べると初期費用の負担は大きくなります。
20代はまだ収入が安定していない方も多いため、費用面での準備が必要です。分割払いが可能な歯科医院もあるので、支払い方法も含めて相談しておくと安心です。

外科手術のリスクと期間の長さ

インプラントは外科手術を伴うため、腫れや痛み、感染症といったリスクがあります。さらに、骨とインプラントが結合するまでには数か月かかるため、治療完了までの期間も長くなります。
また、骨の量が不足している場合は骨造成などの追加処置が必要となり、さらに時間と費用がかかるケースもあります。治療計画を立てる段階で、全体の流れを把握しておくことが大切です。

定期メンテナンスの重要性

インプラントは入れて終わりではなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。ケアを怠ると「インプラント周囲炎」と呼ばれる炎症を起こし、せっかくのインプラントを失うリスクがあります。
20代でインプラントを入れた場合、その後の人生は長いため、歯科医院での定期的なクリーニングや検査を習慣化する必要があります。自宅での正しいブラッシングと歯科医院でのケアを両立することが成功の鍵です。

歯科医院の選び方と治療の流れ

20代でインプラント治療を成功させるためには、信頼できる歯科医院を選び、計画的に治療を進めることが大切です。ここでは医院選びのポイントと一般的な治療の流れを紹介します。

まず歯科医院を選ぶ際には、以下のような点をチェックすると安心です。

チェックポイント 確認内容
経験・実績 インプラント治療の症例数や専門医資格の有無
設備 CT撮影やシミュレーションソフトなど最新設備の有無
説明の丁寧さ 治療のリスクや費用について具体的に説明してくれるか
アフターケア 定期メンテナンス体制が整っているか
アクセス 通院しやすい立地や診療時間かどうか

とくに20代で治療を始める場合は、その後の長い人生を見据えて「メンテナンスを続けやすい医院」であることが重要です。

治療の流れは以下のように進みます。

  1. 1.カウンセリング・検査
    口腔内の状態確認、レントゲンやCT撮影、全身の健康状態のヒアリングを行います。
  2. 2.治療計画の立案
    骨の状態や希望に応じて、手術方法や費用、期間を説明。患者様と合意の上で進めます。
  3. 3.インプラント手術
    顎骨に人工歯根(インプラント体)を埋入。局所麻酔で行われることが一般的です。
  4. 4.治癒期間(オッセオインテグレーション)
    骨とインプラントが結合するまで3〜6か月程度待機します。
  5. 5.上部構造の装着
    結合が確認できたら、人工歯を装着して噛み合わせを調整します。
  6. 6.定期メンテナンス
    数か月ごとの検診で清掃・チェックを行い、長期的に安定した状態を維持します。


このように、インプラント治療は時間をかけて慎重に進める必要があります。20代のうちに適切な医院でスタートすれば、長期的な安心につながります。

まとめ:20代から始めるインプラントで将来に備える

20代で歯を失うことは決して珍しいことではなく、事故や虫歯、歯ぎしりなどさまざまな原因が関係しています。インプラント治療は外科手術を伴い費用も高額ですが、審美性・機能性・長期的な安定性に優れており、若いうちに治療を受けるメリットは大きいといえます。

一方で、顎の骨の成長状態や全身の健康状態、そしてその後のメンテナンスの継続が成功の鍵となります。20代で治療を選択する場合は、しっかりと条件を満たしているか確認し、信頼できる歯科医院で治療計画を立てることが重要です。

若いうちにインプラントを選択することで、将来にわたって健康な噛み合わせと自然な見た目を維持でき、生活の質を高めることにつながります。今後の長い人生を見据え、インプラント治療という選択肢を検討することは、未来への大きな投資となるでしょう。

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