当院ではよくお母様とお子様が歯並びの相談に来られます。これは子供に例えば、水泳を習わせたらいいんじゃないかと思って、スイミングスクールに行くわけですね。そしてスイミングスクールを見学して子供と確認しあってじゃあここでがんばってみよう、となるわけです。
そうなるとですね、矯正治療を受けているのは子供自身なのです。当たり前のことですが、保護者がどんなに手助けしても、その手助けはある程度しかできないんです。ただ勘違いして欲しくないのは保護者が全く関係ないとか手伝うことができない、協力ができないと言うことでは無いのです。保護者が子供に気をかけてあげたりプラスの言葉を投げてあげたりそのような事は極めて重要です。ですが矯正治療を受けているのは子供自身であり、その子供自身が多少は頑張らないと成果が出ないと言うことです。ごくまれにですが勘違いしている保護者の方がいます。それは歯科医院に行って矯正治療さえ受ければ何とか治るんじゃないか?装置さえ入れていればだんだん治っていくんじゃないか?そのように単純に思っている方がいます。
これは違う例で言うと、ピアノ教室に通っていて、通いさえすればだんだん上手くなっていく、2年も経てばそこそこ弾けるようになる。と思っているわけです。あるいは違う例で言うと、学習塾に行って子供を送り届けさえすれば子供は勉強ができるようになり成績が上がる。果たしてそうでしょうか?そうですよね皆さんよくわかってらっしゃいますよね、決してそんな事はなくて、それなりに家でピアノの練習をする必要がありますし、家で宿題をやったり努力をして初めて十分な成果が出てくるわけです。そしてその成果は個人個人違って全員同じ結果になるわけがないです。
話を戻しますが矯正治療を受けているのは子供自身であり、私たちは子供にも一生懸命アプローチしていくわけです。すなわち歯科医院に来てその場で何とかなるとは思っていないわけです。家でやるべき努力、家でやってほしいことを本人に伝えていき、子供ですのでただ単にやれと言えば良いと言うことではなく、その人の成長度合いに合わせ始動、アドバイスをしています。
特に気持ちの上で、子供自身が変わらなきゃ、と思うようにすることを考えています。子供が単に親がやれと言ったからやるわけでもないですし、ドクターがこうしなさいと言ったから全くその通りにやると言うわけでもないです。人間だからそうですよね。
そのために私たちは、子供が自ら行動しやすいようにいくつかの点を気をつけて付き合っています。
- 1.ポジティブな声掛け
- 2.楽しいと思わせる
- 3.習慣化の手助けをする
- 4.自宅でマネージメントできる目標設定をする
このようなことを気にかけモチベーションにつながるように考えています。