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インプラントを先に、そして矯正治療を次に

2024年6月23日

前回インプラント治療と矯正治療の同時進行に関してお話をしました。実際のお口の中と言うものは、単に1本だけが悪いと言うわけでもなく、様々な歯を過去に治療したりして少しずつずれていたり、少し削れていたり、あるいは歯周病が一部進行していたり、一部は歯並びが悪く、噛み合わせがうまくいかないとか総合的にいろいろなことが起きていることがほとんどです。
ですので、単にインプラントをするだけで良いとか、単に歯並びを治すだけで矯正でできるとかと言う話である事はむしろ少ないと思ったほうがいいです。もし子供の場合であっても、途中で虫歯のリスクや歯周病のリスクがあるため、総合的な診断治療がいつも求められます。
さて、先程の患者さんはまず先にインプラントをやることになりました。そしてインプラントをやった後、インプラントの根の部分が歯茎や骨に安定するには時間がいるのです。その時間と言うのは、例えば3ヶ月とかの位の期間のことです。この期間は人によってまちまちですが、早い人で2ヶ月ほど長い人では4ヶ月6ヶ月という人もいますですので、先にまずインプラントを入れて歯茎に馴染むのを待つ状態にしてから、その後矯正治療を開始します。そうすると矯正治療しながらインプラントの部分の歯茎を通院ごとに消毒しながら安定を待ちます。同時進行にここからはできるので、時間が合理的に使えるわけです。どちらかを完全に前、どちらかを完全に後、と言う治療計画では、約3、4ヶ月の時間が無駄になる可能性があると言うことです、また最終的な噛み合わせを考えたときに、先に完全にインプラントを完成してしまうと、微調整が難しくなることもありますので、ある程度歯並びを整えてからインプラントのかぶせもの部分の仕上げの計画を考えるのが妥当だと思われます。
このようなことからどのように同時進行してやっていくのかと言う組み合わせはよくよく考えなくてはいけません。逆に大人の矯正の治療で後からかぶせものを直すと言うこともよくあることなのです。一通りある程度歯を動かし、矯正の針金や矯正のマウスピースを終わりとし、そしてその後もともと入っていたかぶせものがいくつもあるため、その金属の形は、歯を動かしたから変わるわけではないので、一旦そこで外し、新しくセラミックなどにかぶせ直して正しい位置関係を再度構築するわけです。ちょっとわかりにくい話なのですが、ですから、矯正治療だけで治療が終わると言う事は難しいのです。もともとずれて噛み合わせができていたわけですから、正しい噛み合わせになったときには一部は形を修正しなければならないということが起きるわけです。特に大人の場合はその確率が高いです。
またここで知っておいて欲しい事は、患者さんとしては気になる場所が一部だけのこともあるわけです。上の前歯だけが気になると言う方もいると思います。しかし実際には奥歯がどのように噛んでいるのか、下の歯がどのように噛み込んでくるのかそのような総合的な状況、判断なくして気になっているところだけを治療する、治す、なんとかすると言うのは、実は案外難しいものであると言うことです。歯と言うものは全体でバランスをとっています。1本の前歯がたまたま曲がってるからここだけ治せればいいと思うかもしれませんが、その1本の曲がっている歯のために、下の歯もやや噛み合わせがずれている可能性がありますし、その上下の1本ずつのズレによって、奥は 歯もそれに合わせた動きをしていたりするので、全体的な問題が起きている可能性があるのです。もしあなたがご飯を食べるのに、上の歯1本と下の1本だけを利用して噛んで食べてください、と言われても、そんな事はできないですよね。そうしようとしても、実際には他の歯も隣の歯も使ってしまいますよね。ですので、全体がどうなっているのかと言うことを冷静に総合的に判断する事は必須です。

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