こんにちは、先日インプラントの治療の直後に手術部位の側の顔の表面に若干黄色っぽい色が出る人がいました。この患者さん曰く、自分は以前から大きな治療を受けて歯を抜いたりインプラントをしたりするとこのような色が一時的に出るようですとおっしゃっていました。
このように治療直後に、あるいは大体次の日位から1週間ほどの間ですが顔や口の周り手術の近くあたりで黄色っぽい色だったり茶色っぽい色だったり様々な色のまだら模様が出る場合があります、そして特に痛みがあるわけでは無いです、腫れてもいません。自然と消えていきます。このようなことが起きることがあります。
これは治療の際に内出血をしていて、その血が周りに巡っていることが考えられます。そしてこのようなことが起きるのはその人の個体差によって傾向があるように見受けます。すなわち以前もなったと言う人は次も大きな治療をするとそのようなことが起きる可能性があると言うことです。
このようなことがあると患者さんによっては、インプラントをすると怖いから、親知らずを抜くと怖いから、と言って次回からはもうちょっとやめておきます。と言う方もいます。実際自分の顔にちょっと黄色っぽい色が肌の表面に出ていればびっくりしますよね。ただこれは一時的な内出血ですのでその血が引いてしまえばどって事は無いのです。ですからそれを十分に理解する必要があります。またこれは多くの場合に出ると言うよりはかなり少ないです。
では、インプラントにこれが影響与えているのか?といいますとそれは特段問題はありません。インプラントの場所で何か異常が起きたために起きていることではありませんので、インプラントの治療は通常通りに終わっており安静にしていればインプラントは着実に骨、歯茎にくっついていきます。ただご本人としてはこの色が消えていくのを1週間ほどは待っていただくと言うことです。
その際特につよい痛みが出るとか言う事は無いので通常の医院から処方する抗生剤を飲んでもらうこと、場合によっては痛み止めを飲むこととなりいつもの通常の対応をしています。また患者様に伝えていることとして、これはどの人にも全員に伝えていることなのですが、インプラントをやった箇所のそばを手で触ることのないように、大丈夫かなぁと思っていつまでも一生懸命触っていると言うような事は良くないことです。また氷で冷やしたりしたら早く治るんじゃないか?と言うような行為もしないでください。触らずに何もしないで放っておくのが1番早く安静状態になります。と言うことを伝えています。
一般的に薬局などで冷えピタなど湿布のようなものが売られています。これをいろんなとこに貼って利用するわけですが、インプラント治療に関して言えば、この湿布を治療直後に貼ると言うような事はする必要はありません。もっと言うとやめてくださいと言うことです。
多少話は変わるかもしれませんが、患者さんによってはとにかく丁寧にきれいに万全を期そうとしてやりすぎてしまうことがあるのです。その例として以前コロナが流行っていた時期、マスコミにてイソジンによるうがいをしっかりすると良いと言うようなことがなんとなく報道されていました。どのような使い方をするとかどのような場合にやることが良くて、逆にどのような場合にはやるとまずいと言う事まで正確に伝えているわけでは無いのです。ですがなんとなくテレビから流れるニュースで報道されているために、視聴者の皆さんは、それを見ると、あー、イソジンがいいんだとなり、濃い濃度もしかしたら原液の濃度で一生懸命うがいをしてしまい、むしろ体を痛めてしまうと言うことが起きていたように思います。
私がこのようにホームページやコラムで情報発信をし皆さんと一緒に考え共有していくのには大きな役割があります。どうしても映像等の情報と言うのはなんとなく見ていてその1部を切り取って理解してしまっていると言う危険性があるのです。文章のホームページでもやはり1部の行だけを切り取って理解してしまうと、大きな誤解になりかねません。ですから1つの意見としては理解して、自分の場合はどうなのかと言う事は落ち着いて考えてみる必要があります。
世の中で流行っているものが1番良いものであるかどうか、世の中で1番目立っているものが最も優れたものであるかどうか?これは何とも言えないと思います。また全く流行っていない、目立ってもいない、けどとても価値の高いもの、内容の濃いもの、素晴らしいものもあったりすると思います。