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Little kid boy holding professional orthodontic denture with metal braces and removable invisible aligner. Comparation of two dental straighten treatments

矯正治療とお口の周りの筋肉

2023年6月25日

先日、小学校2年生のお母さんと矯正治療に関してお話をしていました。

よく口を開けているから口を閉じて鼻で息をするようにと言うことをお母さんと本人によく注意を促しました。そうするとお母さんは、「そうですよねいつも口開けてるからよく注意してるんですけどやっぱりそれって良くないですよね。」とおっしゃっていました。

なぜ矯正治療をするのか

矯正治療と言うと一般的には歯並びをきれいにしたい。と言うことがまずよく挙げられるのではないでしょうか?あるいは子供の場合で言えば保護者自身が子供の頃矯正をしなくて自分は歯並びが悪かったので、せめて子供はきれいにしてあげたい、などとよく聞きます。またさらに歯並びが悪いと健康には良くないんじゃないかとよく勉強されている保護者の方は言われます。

そうですね、まさに健康とは大きな関係があります。さらにはスポーツで差が出るんじゃないか、将来就職したりする時、社会に出るときに良くないんじゃないか、などと言う意見も聞いたりします。

今世界的に矯正の学会では歯並びをきれいにするると言う価値観から、お口の歯及びまわりの筋肉のバランス、機能を良くすると言う価値観、考え方にシフトしつつあります。こう言うとなんだか難しく聞こえてきますよね。

もうちょっと噛み砕いて言うとですね、確かに歯並びはきれいに越した事はないです。歯そのものがきれいなバランスのほうがいいと思いますよね。医学的にやっていることなので、ただ単に綺麗であればあるほど良いとか、流行の美しさであれば良いと言うような簡単な問題なわけでもなく、健康のために何が本当に必要かと言うことも当然あるわけです。

そうすると実は先に述べた、口ではなく鼻で呼吸しているかと言うことがとても重要であると言うことがわかってきています。そのことにもっとフォーカスして歯科矯正治療が行われるべきであるということが言われているのです。

最近のトレンドでは歯の位置を完璧にすることがゴールではない

すなわち歯の位置の完璧さをどこまでもゴールとして求めてはいかないと言うのが、最近のトレンドなのです。もし歯の位置をいつまでもキープしたいと言うことだけに着目した矯正治療になった場合には一生涯においてその良い場所を維持するための固定用の装置としてマウスピースを常にはめる、もしくは裏側に1部針金等を貼り付けたボンディングタイプの固定装置が必要となるでしょう。このような器具に頼っていつまでもずれて行かないように強固に固定していこうと言う補助器具が必要となります。

ですがこの固定器具がどうして必要なのか、もしくはどういう場合に必要ではないのか、と言うことになってきます。

それは口の周りの筋肉のバランスが良ければ必ずしも固定は必要がないと言うことなのです。矯正治療の動的期間すなわち歯を動かしたり顎が成長して大きくなったりあるいは曲がった顎を治したりなど、そのような動的な期間を経て矯正の動きがほぼこれで良いであろうと終わったときに、次にそれをずっと安定して長くキープするためには今までは保定装置を必ず入れると言う考え方でした。

確かにこの固定装置はとても良い役割を果たすのですが、それ以上に口の周りの筋肉の力が実は大きな影響緑地があると言うことがわかってきています。口を開けて鼻で息をしていなければ固定装置を使っていても歯並び噛み合わせはずれていくということがわかってきたのです。ですから1番にやらなければいけないのは口の周りの正しい筋肉のバランスを確保することなのです。

具体的に述べると、普段唇は閉じていて鼻で呼吸をしている、このような状態がほとんどの時間を占めている。舌の位置が正しい位置にあるか、舌の位置は実は上顎の裏側、口蓋に持ち上がってくっついているというのが正しい位置です、かつそれは生理的に安定した体の自然な位置です。

次に唾を飲み込んだりするような事は1日に何回も起きるのですが、その時に顔の周りの筋肉が余計に動いていない、正確にはもうほぼ動いていないそのような正しい筋肉バランスになっているか、です。

どうでしょうか?そんなこと言われると、えー、自分ではできてるわけないと思うかもしれませんよね。はいそうなんです、今言ったようなことをむしろしっかりとトレーニング指導することが矯正治療なのです。

最初の件に話したお母さんとの会話、口を閉じて鼻で息をしなさい、それを医学的に行ってフォローしていけるかどうかが矯正治療の本質です。

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