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一酸化窒素と鼻呼吸の関係

2023年10月8日

皆さんはこのホームページをいつも読んでいると思いますが、私は常日頃から何度となく、皆さんに鼻で息をすることがとても大事だと言うことを伝えていると思います。一般的にも口を開けて口で息をするよりも鼻で息をしたほうがいいと言う事はなんとなくわかっているのではないでしょうか?例えば冷たい空気をいきなり口に吹き込むよりも鼻で一旦フィルターを通したほうがいいなんてどこかで聞いたことありますよね。

また鼻には鼻毛があり、それがいろいろな雑菌や何か、ゴミをブロックするのではないかと言うことをやはり思っているのではないでしょうか。はい確かにそうなんですですが、もっといろいろありまして。それを今回もう少しお話ししたいのです。これは医学関係の人間なら結構を知っていることなのですが、鼻の横あたりに副鼻腔と言う場所がありまして、この場所はなんと空洞なんです。空洞で骨の小さな部屋があって、そこには特に何もないのです。人間の体の中に何もない、何も役にも立っていない、何の目的のためにそれがあるのかと言う箇所はあるでしょうか?ないですよね。なんでも何かしらの意味があるわけです。ところが鼻の横の所の副鼻腔と言う場所は、骨の中全てが空洞になっており、それをどうしてそんなものが、どうしてそこにあるのか、どうしてそれが必要なのかと言うのは長い間謎だったのです。とても不思議なことでした。

ところがその役割を発見した学者がいまして、副鼻腔と言う構造はなぜあるのかと言うことを発見した方がいて、その功績の評価としてノーベル賞をもらっています。
副鼻腔は、その穴の中で一酸化窒素を作っていて、その一酸化窒素と鼻から取り入れられた空気が混ざりばい菌を除菌する構造になっていたのです。
体にはどんなところもやはり重要な役割があり、鼻で呼吸する事は、人間のもともとの大事な機能を使った動きなのです。

人間の体の中で、一酸化窒素を作り、それを用いて除菌していると言うとてつもないシステムがあったのです。皆さん、これを聞いたら、もう鼻で息をするしかないですよね。そんな素晴らしいシステムもあるのに、それを使わないで口を開けて口で呼吸しているなんて有り得ません、ぜひ自分の体を精一杯使って健康でいて下さい。

念のため口で呼吸をすることの危険性を多少申し添えておきます。口を開けていると言う事は、顎や筋肉のバランスが悪く、歯並びや顎がずれていく可能性があります。歯並びが悪い人の大抵の場合、口呼吸をしています。逆に言うと、口を閉じて鼻呼吸をしている人は歯並びが悪くなりにくいと言うことです。また免疫力が高い低いなどの関係もあり、鼻で息をするのか口で息をするのかのよってその差が出ます。ぜひとも鼻で息をして免疫力が下がらないように気をつけましょう。あと風邪をひきやすい、アレルギーになりやすいなど、様々な基礎疾患になりやすいのです。このようなことから口で息をすると言う事は万病の元です。

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