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治療の中断の患者様

2024年5月19日

先日3年ぶりに訪れた患者様がいました。この方は左の下の歯に穴ができ、気になるからということで来院されました。

実は3年前の記録からこの歯も治療しましょうということで、治療が継続していたのですが、途中で中断してそのままやらずじまいでと言う状況でした。何本かの歯は痛みがあり、その時5回ほど通院してある程度治療は終盤に向かっていました。しかし左下の奥の歯はまだその当時大きな虫歯ではなく、痛みもそれほど感じず多少しみる位でした。そしてその患者様は、いちど無断キャンセルされ来なくなってしまいました。

当院では無断キャンセルされる方には対応としては厳しくしています。それは医院として確実に治療を行っていくことが重要であり、かつ歯科の治療と言うのは、事前に治療計画を考えたり、準備を十分にこちらも体制を整えて望まないと、1回1回が小さな手術のようなものなので、大体ではできないと言う考えで、約束を必ず守るよう伝えています。変更が多い方やキャンセルをされる方には、都度厳しく必ず約束を守る、もしくは約束が確定できない場合は確実に来れるその日に時間があるときに約束の電話をしてくださいと言うことをお願いしています。

さて、この患者様、結局その歯がどうなっていたかと言うと歯茎のキワから虫歯が進行し、神経のエリアまで虫歯は残念ながら大きくなっていました。そして麻酔の注射をしてどんどん削っていくと、奥のほうに行くとだんだん削るのに痛みを感じます。すなわち神経のあたりの炎症であまり麻酔が効きにくいために痛みを感じ始めたのでした。そして結果的にはやはり歯の神経の治療せざるを得ない状況でした。もしこの歯を3年前にやっていれば、神経のエリアまで歯を削らないでも治療が済んだかもしれません。

ですが、まぁもう仕方がないので、あの神経の治療を進めていくと言うことで、必ずしっかり通ってくださいと言うことをお伝えしました。治療が完遂するまで確実に約束を守って来ていただくと言う事は改めてお伝えしました。痛みがあると自然とその必要性に迫られます。しかし痛みが一旦取れたり、ある程度噛めるようになると、だんだん気持ちが油断してしまうかもしれません。しかしそれはやはり専門家のアドバイスに従ってください。患者さんの個人の判断はどうしても不十分なことがあります。

そしてまたこの歯は歯茎の溝の奥の方を削らなければいけないので、とても複雑な治療となりました。虫歯が浅い場合は、歯茎の溝の中の方まで削る事はあまり少ないです。しかし、溝の奥、歯茎の溝の奥を触ると言う事は、とても見にくく、かつ正確な作業がしにくい場所なのです。また治療途中に出血してきたりと言うこともあり得る場所で精度が落ちやすい場所なのです。それはすなわち治療が終わった後にも歯がどれぐらい生存するのかと言う長持ち度に大きく関わってきます。精度が高い治療ができるほど歯の寿命は長く安定するかと考えられますが、様々な不確かな難しいところをやれば心配な部分があり普通なら10年持つものが6年位で悪くなるかもしれません。

皆さんに知っておいてほしいこととして、歯の上のほうの虫歯なら、技術的にはかなり長持ちさせることが可能です。ですが、歯茎よりも奥が悪くなっているものは、どうしても不確かな要素の部分が残されたまま、治療が進んでいきますので頑張ってもどうしても後々悪くなると言うことが起きるのです。

どうしても仕方ない場合もあります。例えば、歯にヒビが入ってしまったなどです。これはもう早く来たからといって、もうそのヒビが歯の根の奥のほうに入っていますので、いくら気をつけてもどうすることがもできません。様々な状況があるので、全てうまく都合よく行くわけではないのですが現状を歯茎よりも上を何らかのもので補うと言うのはかなり優れた技術がありますので、長持ちするよう努めています。特にセラミックを使った場合や抗菌作用のある薬を使ったような治療では安定度がかなり高いです。

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