「歯のメンテナンスって何?」
メンテナンスと聞くと皆さんは何が頭に浮かびますか?
車や電化製品でしょうか。本来は維持、保守、管理などの意味を持ちますが、皆さんのお口にもメンテナンスは必要です。
ムシ歯と並んで歯を失う原因になる病気として歯周病がありますが、歯ぐきの病気である歯周病は生活習慣病です。
全身的なもので言えば糖尿病や高血圧がそうであるように、その発症や進行に、その人の生活習慣(運動、食事、喫煙など)が強くかかわる病気です。
いわゆる慢性疾患であり、完全治療が困難場合もあります。また、治療しても容易に再発します。
したがって歯周病は治療が終了した後も継続して定期的に通院していただき、その再発や悪化を阻止していかなくてはならないのです。
来院された際には、必要に応じ検査を実施し、歯磨き指導を中心とした生活面についての指導、歯垢(しこう)、歯石の除去の再治療を行います。
これが歯周病のメンテナンスと呼ばれる治療で、一~三ヶ月に一回のペースで継続していきます。
もちろん、家庭では生活習慣として、きちんと歯磨きをしていただくことも必要です。
このようなメンテナンス治療を受けておられるAさんいわく、
「いつも腫れてから行っていたので治療されて恐かったのですが、メンテナンスをすすめられて毎月行くようになってからは、大丈夫ですね。
それにメンテナンスは歯の掃除なので、痛くなくて安心して通院できます。」
とのことでした。
皆さんも歯周病のメンテナンスを受けて、自分の歯を一生保っていけるといいですね。