「今年、あなたは何にトラ(虎)イしますか? 」
2010年虎年です。とても寒い日が続きますが、トラは毛皮を着ているので、そんなに寒くないかもしれませんネ。
虎は肉食動物で、まさに「歯が命」です。
トラは歯がある限り生き抜けます。歯が丈夫であれば、強いアゴと歯(特に鋭い犬歯)をもって、獰猛にエサにかぶりつく本能、生命力を遺憾なく発揮します。
逆に歯が弱り、抜けて、なくなってしまった時は、もう寿命なのです
。
歯を失った時は、エサを得る事はできず、寿命となるのです。
そして、人間も同じです。歯が丈夫でしっかりしていれば生命力は強く、健康でしかも楽しく生きていけます。もし多少歯を失っても、歯を治療し、補うことで、生命力の低下を防ぐこともできます。
文明ならではの工夫で頑張るわけです。しかし全く歯がない。ちっとも咬めないとなると、人間の生命力は弱り、危うくなります。
歯がしっかりと咬めていることは、その人の生命力を象徴しているといえます。
人間も動物なんですね。
さて、みなさんは、トラと聞くと何を思い浮かべますか?阪神タイガースですか?タイガーマスクですか?しまじろうですか?
私が思いついたものの1つに「山月記」という小説があります。中島敦著の短編小説です。
この小説を読んだことのある人も多いかと思います。が、みなさんせっかくトラ年なので、これも何かの縁です、今一度読んでみて下さい。
私も今年になって急に気になり、本屋に行って買いました。感じが多く難解な文章で構成されていますが、大変素晴らしい話です。
この小説の中でトラがオチとして登場するのですが、今ここでは詳しくはその内容を書きません。
(せっかく読もうとしている人の楽しみを奪ってしまうのもなんですから)
間違っても本のまわりをグルグル廻っていつの間にか溶けてバターになって、さらにはホットケーキになりました。という話ではありません。ぜひ、トライしてみて下さい。