「口と鼻、どちらでも息はできますが・・・。 ¥
11月もなかばですが、インフルエンザがとても流行っているようです。みなさん、お気をつけてください。
突然ですが、あなたは普段、口で呼吸していますか?鼻で呼吸していますか?
そんなこと、いつも考えたことがないかと思います。それが普通です。自ら意識して、口で呼吸する、あるいは鼻で呼吸するというのは、運動の時とか、限られた時かと思います。
歯科医学的立場から言うと、実は、鼻呼吸がいいのです。口呼吸はいろいろな問題があります。
以下にチェック項目を列記します。10コのうち、6コ以上イエスの人は要注意です。
1.テレビを観ている時、ポカンと口が開いている
2.朝起きると口のなかが何となくネバネバする
3.よく口臭がするような気がする
4.口内炎がよくできる
5.歯並びが悪いと思う
6.歯を磨くとよく出血する
7.鼻がつまりやすい
8.大きな音のいびきをかいて寝ていると、家族によく言われる
9.よくカゼを引く
10.食物に好き嫌いが多く、特に野菜は嫌いだ
みなさんどうでしたか。イエス ウィ― キャンではありませんが、イエスだらけではまずいです。
では口呼吸の弊害について、触れましょう。それは虫歯になりやすい。歯周病になりやすい(子どもの場合は歯茎が赤く腫れてくる)。歯並びが崩れて悪くなりやすい。口内炎ができやすく、また治りにくい。
義歯を使っている場合は、義歯が痛い。口臭がする。のどが悪くなりやすく、カゼを引いたり病気にかかりやすい。
鼻がつまりやすく、顔の真ん中辺りの骨の成長発育が悪くなる。・・・などなど、たくさんあるのです。
これは大変な事ですね。では、どうしたらよいのでしょうか。
鼻呼吸を明日からやろうと思っても、今まで口呼吸していたのに急にできるかな?そこで、多くの人が普段気をつけることによって効果のある方法を紹介します。
まずは意識して口を閉じることです。何が何でも口を閉じる。そして鼻で息をするのです。子供の場合、すぐに忘れて、口が開いていることが多いですので、お母さんが、指摘してあげることも必要です。
口にテープを貼る。こうしてしまえば、確かに閉じています。外では出来ませんが、それぐらいの決意が効果を生むのです。
マスクをするのも1つです。マスクをして、鼻は出しておいて、口だけ隠すのです。これはある程度の効果がありますが、歯並びの防止にはやや弱いです。やはり、口のまわりの筋肉がしっかり閉じていることが大切です。
そして最後になりますが、専門医に診てもらう事です。
鼻がつまりやすい場合は耳鼻科に行く事がよいでしょう。当院でも、上顎が狭くそれが原因で歯並びが悪い場合、必要に応じて、耳鼻科にもかかって鼻のとおりを診てもらいます。お口に関して言えば、歯科医院にて矯正治療、歯周病治療を受けることをお勧めします。