「くせ」
みなさん、新年あけましておめでとうございます。お正月に久しぶりに親戚、お孫さんに会ったという方も多いのではないでしょうか
。親子は顔が似ていると思います。歯並び、咬み合わせもそっくりだったりします。
骨格が似ているわけですから、歯並びが似ていても何ら不思議ではありません。
歯並び、咬み合わせが悪いのは遺伝だという事を聞くと思います。
しかし、実は遺伝だけが原因ではありません。後天的な理由もあるのです。
その一つは癖です。歯並びを乱す原因となる癖に要注意です。
癖により、歯に持続的な力がかかると良い並びも乱れてしまいます。
具体的には、指吸い。爪を噛む、指しゃぶりは生理的行動の一つなので、必ずしも悪いものではありません。
しかし、強く吸う場合は、咬み合わせに悪い影響が出てしまいます。
その結果、出っ歯(上顎前突)すきっ歯(開咬)となったりします。
一般的には4才頃までに指吸いはやめることが望ましいです。退屈な時や、寂しい時などにしやすく心理的な影響も考えられている為、その辺への配慮も必要です。
指吸いや唇の巻き込みなど、長時間上下の前歯に何かはさむ癖があると次第に開咬となります。
このように前歯にすき間が空いている状態では正常な嚥下(えんげ・飲み込み)ができない為、舌で隙間を埋めてから飲み込むようになります。
その度毎に舌が前歯を押す訳ですから、歯を動かしてより出っ歯になってしまいます。このような舌の押し出す癖を「舌癖」といいます。
一般的に「癖(クセ)は続ければ続けられる程治りにくくなりますが、舌癖の場合、15才を過ぎると治療しても再発する人が2割もいると言われています。