「歯科治療の放射線は?・2」
(4月中旬号より続き)
歯科医院で使われているレントゲン検査は、小さい写真1枚で0.02ミリシーベルト。大きいタイプの写真で0.04ミリシーベルト。歯科用CTで0.07ミリシーベルト。これくらいが目安です。
皆さんの中に一年間で、100枚も撮ったという人はいないと思いますが、それぐらいレントゲン写真を撮ったとしても、健康被害がでることは考えられないくらいごくわずかの放射線量なのです。
次にレントゲン検査の必要性について話しておきたいと思います。
確かに放射線は余計に浴びたくない、そう思うのが当然ですが、極めて安全な範囲での放射線量なので、そのレントゲン検査を有効に活用したいわけです。
レントゲン検査をすることにより、直接、目で見えない部分が見えるわけです。
体を切ったり、歯をたくさん削ったりせずに、中の構造を調べることができるからです。
治療を進めていく上で、とても有効な情報を得て、治療方針を決めていく為です。
この情報があった方が、放射線を浴びてでも、よりよい医療を行うことが出来るわけです。
もし、レントゲンのデータがないとしたら、それは例えていうと、地図をもたず、やみくもに知らない町を歩いて目的地に向かおうとしている様なものなのです。
目的地にたどり着くかもしれない、たどり着かないかもしれない、迷いながら手探りで歩くので、どれだけ時間がかかるかわからない。すごく遠回りするかもしれない・・・。
最後にデマに惑わされず、思い込みによる風評被害をつくらないよう気を付けましょう。
ガンバレ日本!