みなさんこんにちは、2011年今年もいよいよ終わります。みなさんにとってどんな年だったでしょうか。かぜをひかずに元気に日々精一杯楽しく生活できたでしょうか。
今年は3月に東北地方の大震災が起こり未曾有の大惨事となりました。
日本という近代国家において、とても衝撃的で日本全国社会経済的にも大きな影響があったと思います。
そしてなによりも涙なくして見ていられないショッキングな光景…。
こんな大惨事の際、残念ながら幾多の尊い命が失われます。
多数の亡くなられた方の身元、人を判別するために、鑑定が行われます。
TVドラマで法医学教室など見る事などあるかと思います。
又、DNA鑑定という、言葉は新聞等でもよく目にするのではないでしょうか。それらの鑑定以上に実は最も、必ず行うのが歯からの鑑定です。
学校検診などで歯の検査をすることがあり、殆どの方は今までに一度は受けたことがあるかと思います。そのような歯の詳しい検査をします。
特に、どのような治療が行われて、歯にかぶせ物や詰め物が入っている状態を正確に記録していきます。
かぶせ物の金属等の種類も判別していきます。あるいは歯のない箇所もあるでしょうからそれも診ていきます。
そのようにして歯の治療歴をしっかり診ていくと、その歯の状態が同じという人はまずいません。一人一人お口の状態は異なるのです。
例えば指紋が人によって違うようにお口の中はみんな違うのです。
この鑑定結果と、亡くなられた方は以前に掛かった事のある歯科医院での歯の治療歴を元に身元がわかるのです。
15年以上前、小牧空港で中華航空機が墜落した事故がありました。まだよく覚えていらっしゃる方も大勢いるかと思います。
264人もの方が亡くなりましたが、この時も歯の鑑定による身元判定が即座に行われたのでした。
最後になりますが、2011年は東北大震災による大惨事で一人一人の日本人が全国で、どんなに離れていようとも、人の事を思いやるという事を改めて学んだ年のように思います。
この大きな学びを基に2012年は私たちみんなで健康で楽しく明るく日々頑張りましょう。