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歯ッピーになる歯のはなし・その65~知多ホームニュース平成24年5月中旬号掲載

2012年5月17日

「唾液は大切」

 

みなさんこんにちは。だんだん暑さを感じるようになってきましたね。元気にお過ごしでしょうか。

元気な人は唾液も多いです。今回は唾液についてお話ししたいと思います。

唾液はヒトの健康にとって、とても大切な役割を持っています。どんな役割でしょうか。

1.消化を助ける。唾液の中には、食べ物のデンプンを分解する酵素があり、食べ物が唾液と混ざると、その酵素が働いて食べ物を柔らかくし、胃で消化しやすい状態にします。

小学校の理科の実験でやっていたりします。

2.飲み込む時の潤滑剤。

3.美味しいと感じるために。食べ物が唾液と混ざらなければ、味を感じることができません。

味を感じるのは舌です。が、舌は唾液の中に溶け込んだ食べ物の味成分を知覚しています。

4.ガンの原因となる活性酸素を減少。唾液の構成成分のひとつであるペルオキシターゼは、食べ物の中の発ガン性物質がつくりだす活性酸素を酵素反応で分解します。

5.むし歯になりにくい。口の中が酸性に傾くと、エナメル質の表面からミネラル分が溶け出し、むし歯になります。

唾液はこのとき、「緩衝機能」が働き、口の中を中和して、むし歯を防ごうとします。

6.体内への細菌侵入をブロック。口の中にはむし歯の原因菌だけでなく、様々な病原菌が絶えず侵入してきます。

唾液には侵入してきた細菌を殺したり、抵抗する働きがあります。

7.口の中を守る。口の中には常に唾液が分泌されています。

唾液は食べカスを洗い流して、口の中を清潔にしたり、常に潤いを保つことで口臭を抑制します。

8.老化を抑える作用。最近アンチエイジングで注目されているパロチンは主に耳下腺(耳の下あたり)にある唾液をつくる場所で分泌されます。

パロチンには筋肉や骨の発達を促進する作用があります。

以上、唾液の大切さをわかっていただけたでしょうか。

唾液がたくさんでていることは健康のパロメーターともいえます。

唾液をたくさんだすためには、いろんな方法が考えられますが、そのうちの1つはしっかり噛むことです。普段しっかりとよく噛んで味わって食事しましょう。

 

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