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歯ッピーになる歯のはなし・その73~知多ホームニュース平成25年1月中旬号掲載~

2013年1月14日

「iPS細胞と親知らず」

 

みなさん、新年明けましておめでとうございます。平成25年のスタートです。

寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

昨年は京都大学山中教授がiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞して大変話題になりました。

医療はどんどん進化していきます。皆さんもその恩恵が受けられるといいですね。

早く実際の現場の医療で応用される事を期待します。

さて、iPS細胞とはそもそも何でしょうか。

iPS細胞とは、ヒトの皮膚等からすでに成長した細胞を取り出します。それを分化する前の未成熟な段階に戻します。

そうする事によって、その細胞はあらゆる細胞に変化する万能性を持つ事が出来るのです。

そして最近では、親知らずや乳歯を抜いた際、ここから細胞を採取するという技術が発達してきています。

歯を抜いた際、その歯の中にある歯髄細胞をきれいに取り出し、その細胞を培養するのです。

歯の中にある歯髄細胞、ここには幹細胞と呼ばれる細胞があり、この幹細胞は、iPS細胞に近い役割を果たしてくれるのです。

ですので、歯を抜いた際、自らの歯髄細胞のを培養して冷凍保管します。

この保管機関を歯髄細胞バンクといいます。提携医院で歯を抜き、この歯髄細胞バンクに預ける事が可能となっています。

まだ現在では、預けるだけで、すぐに応用は難しいかもしれませんが、乳歯や親知らずを抜く際に、自分の歯髄細胞を預けてみるのも、一つの安心保険です。

では、前後になりますが、今年一年も元気で笑顔の日々を過ごしたいものです。

 

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