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歯ッピーになる歯のはなし・その88~知多ホームニュース平成26年6中旬号掲載

2014年6月14日

「顎の骨を守る磁石式入れ歯」

 

みなさん、こんにちは。6月梅雨です。お元気にお過ごしでしょうか。

今、日本では高齢化社会が極めて速いスピードで進んでいます。実に4人に1人が65才以上です。世界最速で高齢化社会へと向かっています。

そのような高齢化社会にあって、多くの方が健康長寿で楽しい生涯を送りたいものです。

そして、高齢者の多くは、とりはずし型の義歯(入れ歯)を使っています。

この入れ歯とどうつき合っていくかは、健康長寿に大きくかかわっています。

入れ歯が合わないということをいう人がいますが、入れ歯が合っていないと認知症なりやすいという報告があります。

まして、入れ歯を入れず、歯のない状態など、ますます認知症になる確率は上がります。

高齢者において歯が20本以上ある人と歯がほとんどなくて、総入れ歯に近い人では認知症が発症する割合は3倍以上違います。

さて、健康長寿を考えた場合、総入れ歯など大きい入れ歯においては、安定のために磁石を使うとよいです。

特に下顎の総入れ歯御場合には、世界的には2本のインプラントを用いて磁石を安定させるというのが第一選択となっています。

このようにインプラントや磁石を用いるよい理由としては、

(1)入れ歯の内側の土手の歯茎、骨を失いにくくなる。(通常の入れ歯の場合、5年で5ミリ骨を失っていくのに対し、インプラントを入れておくと0.6ミリという報告があります)顎の骨の保全に有利というわけです。

(2)1、2本の少ない数の歯が所々残っている場合、すれ違いの複雑な咬み合わせになってしまうが、それを解決できる。

(3)使用するインプラント、磁石の数が少ないので比較的安価にできる。

(4)ピンク色の床部分があるために発音の問題をコントロールしやすい。

(5)自分の歯のようなすき間がないため、食物を咬み合せる歯に運びやすく、スムーズな食事がしやすい。

(6)手の不自由さがあっても取り外しが簡単、メンテナンスが楽。

(7)磁石が2個以上使用してあれば、残った自分の歯にはり金をかけなくてもよい。

(8)磁石の吸引力はほとんど落ちない。逆に弱点としてはMRI検査をする際、ゴルフボールほどの読影しにくい部分がでることです。

では最後にみなさん「アンチエイジング」にいそしみ、楽しく過ごしましょう。

 

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