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歯ッピーになる歯のはなし・その90~知多ホームニュース平成26年8月中旬号掲載

2014年8月13日

「いつから矯正を始めるとよいか?」

 

みなさんこんにちは、お盆です。ある意味気持ちよい暑さですね。

お盆には多くの家族、親せきが集まり、久しぶりに再会するという人も多いのではないでしょうか。

そんな時、みんなの顔をよーく見てほしいのです。みんな親せき一同、顔が似ていませんか?

さて、歯並び・咬み合わせは、遺伝的要素が30%くらいあるといわれています。

ですので、お父さん、お母さんはどんな歯並びだろうか?あるいは兄弟姉妹はどうだろうか?参考になります。

そして、よく多くの方から質問される、いつから矯正を始めるとよいのか?ということについてお話したいと思います。

(1)診断ははやい方がよい。程度の差こそあれ、まずは早めに診てもらうことがよいです。

レントゲン写真をとると、まだはえていない大人の歯も骨の中でどうなっているかうつっていることも多いです。

早い段階で状況を把握しておくことはよいことです。この先どのようになっていくのか、いつ頃からスタートになるのか、おおまかではありますが予想がつき、準備がしやすくなります。

(2)定期的な観察。早期の診断後は、その後も定期的に予防処置などで、見てもらうことをおすすめします。

特に子供の歯がある場合、はえ変わりの状況をみていき、場合によっては子供の歯(乳歯)の調整をしたりすることがあります。そのことにより咬み合せ・歯並びのズレがどんどん進まないようにおさえることもできることがあります。

ペースとしてはその人にもよりますが3、4ヶ月間隔です。

(3)矯正のスタート時期。早い子であれば4、5才からスタートです。多くの子は小学校2、3年生ぐらいです。遅くても大丈夫な場合は小学校5年生ぐらいです。このことからわかると思いますが、その子によってスタート時期はかなりの差があるのです。

それは、その子によって原因が一人一人違うわけです。ので、みんな同じということはありません。

特に骨格に問題がある場合、下顎が前に出ている場合は早く(4、5才)からはじまり終了も15才ぐらいと遅いです。顎が小さい場合は、小学校2、3年生ぐらい、逆に骨格にあまり問題がなければスタート時期は遅いです。

(4)時期を過ぎてしまったが…。中学生、高校生、あるいは大人(30代40代)になっても矯正は可能です。

スタート時期がこのように随分と遅くなってしまった場合には、何が問題なのでしょうか。

それは一つには抜歯して矯正治療することにほぼなるということです。

骨がほぼかたまっていますので、小さい子供のような自由度がありません。

ので、一部の歯を抜いてスペースをつくって、そのスペースを利用して歯を並べます。

小さい子供の場合、90%ぐらい理想の状態に並ぶのに対し、年齢がいくほど80%、70%と残念ながら完成度は劣ることがあります。

最後にみんなで笑顔で食事して、残り少ない夏を楽しんで、元気に過ごしましょう。

 

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