「新しい入れ歯」
今回は入れ歯について最新のお話をしたいと思います。歯をたくさん失ってしまうと入れ歯を使わなくてはなりません。
入れ歯を使いたくない場合、インプラントという方法があります。歯を失った歯茎に土台の金属を埋め込み歯の根のかわりとするのです。
そして、その金属の根の上にかぶせ物を固定して歯が以前あった時と同じように回復していくのです。
しかし、このインプラントは、外科的な処置があるためどうしても痛い、恐いという人もいます。
とても優れた選択肢なのですが、インプラントだけは恐くてできない、という人は入れ歯ということになります。
(1)クッションを使った入れ歯。入れ歯の内側にクッション剤を使ったものです。
よく噛める入れ歯は実は内側は硬い材料でできていたほうがよいのです。硬い内側であるにもかかわらず、歯茎の土手にうまくのせて作ると、しっかり安定してカチッと噛めるためです。
にもかかわらず、最新の技術で内側をやわらかいシリコーンでつくりながら安定させるものができるようになっています。
今まではこのシリコーンを内側にくっつける技術がなかなかうまくいきませんでした。
また、シリコーンが半年も経たないうちに劣化していくこともよくありました。そういった弱点をクリアーしたものができてきました。
(2)バネを使わない部分入れ歯。
部分入れ歯でバネが見えることがイヤ、という人はよくいます。このバネの部分をほとんど見えなくするタイプの入れ歯があります。ただ、このバネなしタイプには弱点がありました。
それは、金属のバネの場合は入れ歯がゆるんできたときにバネを締めることができたのですが、バネなしタイプはそれができなかったのです。
が、最新のバネなし入れ歯はゆるみを調整することができるようになっています。
(3)入れ歯の銀イオンコーティング。
入れ歯は日々使っているうちに水分中の汚れを吸着させて色が汚くなったり、においがついて取れなくなったり、あるいはカンジダ菌などが繁殖してヌメリの原因になったりします。
そのために洗浄剤を毎日使うわけですが、銀イオンコーティングをすれば、3ヶ月ほど水洗いだけできれいな状態が保てます。