「カラオケと入れ歯」
みなさんこんにちは。平成28年のスタートです。
今年一年の目標は立てましたか?いろんな目標、望みがあるなか、健康で楽しく生活していくのも大事な目標の一つかと思います。
みなさんはカラオケは好きですか?昨年、大晦日、紅白はご覧になられましたか?
私はX-JAPANの歌をきいて、一人で気持ちが盛り上がっていました。歌がうまく歌えたらいいなあー。
歌、カラオケは健康にとてもいいと思います。歌うことは運動です。
しかも、その人に合った無理のない運動です。
また、みんなで楽しく歌うことによって笑顔にもなれます。
さて、今回は発音について話したいと思います。私が以前にみさせていただいた患者様に声楽専門家や落語家の方がいました。これらの人は人前で歌ったりしゃべったりが専門のプロです。その方たちは義歯(入れ歯)を入れている方でした。
一般的に、入れ歯を使っている多くの方はたぶん、入れ歯を初めて入れた時はしゃべりにくいと気になることがあるでしょう。しかし、日々慣れて苦なくしゃべったり歌ったり出来るようになると思います。
ただ先ほどの方、しゃべりのプロの方は入れ歯を入れた状態でうまくしゃべって歌うことは出来るのだけれども、時としてうまく発音できないことがあると気にされていました。
特にサ行のサ・シ・ス・セ・ソを発音する時に自分の思っているように発音出来ないことがあるというのです。
このような場合、歯科治療として行うことは、上顎の入れ歯の形をみていきます。
上顎の入れ歯のピンク色のプラスチックの部分の形を評価していきます。口の外からはまったく見えない所です。
ここのピンク色のプラスチックの部分の凸凹を変えていきます。ほんの少し(0.1~2ミリ程度)で発音のしやすさが変わることがあります。
あるいはそのピンク色の部分を無くしてしまうような金属タイプの義歯に作り変えます。
ですが、自分の元々の歯ではないので、完全にというわけにもいきません。
努力して慣れて、うまくしゃべるようになっていくのです。
ではみなさん、歯を大切にして、今年一年も楽しく元気に過ごしましょう。