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歯ッピーになる歯のはなし・その115~知多ホームニュース平成28年9月中旬号掲載

2016年9月19日

 「咬み合わせと呼吸」

 

 みなさんこんにちは、9月です。涼しくなり食欲も旺盛になってきていますか?

前回まで歯と呼吸の関係、人間に体にとって夜間寝ている時の呼吸の質がとても大切で、不眠や無呼吸症候群に関して話してきました。

さて、呼吸は大切だ!なんとなくみなさんもそう思いますよね。

呼吸をして人は酸素を取り込んでいます。呼吸の最大の目的は体内に酸素を取り込むことです。

大気中の酸素はどれほどあるのでしょうか?100年前では24%あったと推定される空気中の酸素濃度が、現代では大気汚染、自然破壊などの影響により20・99%まで下がっています。

心臓は毎分70回、1日に約10万回脈動し続け、一生80年として約30億回、この驚異的な仕事のエネルギー源は冠動脈から与えられる酸素だけなのです。

また血液のサラサラ度は、血液の酸素濃度の差によるといわれています。

酸素濃度の上げ方としては、2つです。それは「起きている時の運動」と「寝ている時の呼吸」です。

また、野口英世は「すべての病気の原因は酸素欠乏症である」と言っています。ノーベル医学賞受賞者のオット・ワールドは「ガンの原因は酸素不足による」と述べています。

いかに呼吸(=酸素)が重要であるかということがおわかりいただけるでしょうか。

特に寝ている時の呼吸の質を良くするには、歯の咬み合わせが良いかどうかなのです。

そこで呼吸の質を考えた咬み合わせを良くするには、2つの方法が考えられます。

1つは夜間寝る時に専用のマウスピースをはめることです。下の顎の気道を広げやすく動きやすいタイプのマウスピースです。

もう1つは、かぶせ物や矯正治療などを行って咬み合わせを良くしていくことです。

特に矯正治療の場合、今までは歯の位置を水平的に移動して、きれいに並べていくことが中心となって行われていましたが、最新の考え方では、咬み合わせを高くして呼吸に適した歯並びをゴールとするようになってきています

 

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