こんにちは。寒い日が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか?
今回は最近の歯の根の治療の方法についてお話をしたいと思います。
歯には歯茎の奥に隠れた骨に埋まっている部分として根っこがあります。
この根が悪くなる時があります。
それは例えば虫歯であったり、歯周病であったり、あるいはたまたま菌が感染してしまったりとか様々な状況があります。
いずれにせよ根が悪くなった場合、歯の神経の管である根の中を消毒する治療を行うわけです。
歯の表面から5・6ミリほどの穴を開け、歯の根のエリアを様々な器具を使って消毒する治療が行われます。
通院に4・5回程度は少なくともかかることが多いです。
この根の治療の精度を上げるために最近ではより良い医療設備・器具ができてきています。1つは歯の根の中を切削するための器具として、ニッケルチタンを用いた金属の針を使うことです。
これは今まで従来に使われてきた金属と違い、特殊な金属の針となっています。
ニッケルチタンと言う金属は、形状記憶合金であり、歯の根の湾曲した形に追随しながら、中を針で削ることができると言う非常に優れたものです。もちろん高価です。
特に奥歯の場合、歯の根が大きく湾曲しているために、このニッケルチタンの針を使うかどうかはとても大きな差になってきます。
またもう一つ大きな変化としてCTと言うレントゲン装置です。
今までは2次元的なレントゲン写真で歯の根の中の状況確認をしていました。
しかし今現状CTと言うレントゲン設備はかなり多くの歯科医院でも普及が始まっています。
歯の形は3次元ですからこのCT写真を撮ると表面からは見えない歯の根の奥の3次元的な形を調べることができるわけです。
この検査を用いて歯の根の治療をすることをお勧めします。
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