こんにちは、まだまだ寒いですが、お元気にお過ごしでしょうか?
前回、歯の根の治療に関して話を書きました。
そしてCTを用いた治療をすると良いでしょうと言うことをお話ししました。
さらにそのことについて触れていきたいと思います。
奥歯には根がしっかりとあり、その根っこはたいていの場合は3本とか4本とかなのですが、例外もややあるわけです。
その例外と言いましても、2%位とかと言うような割合ではなく、根が2本しかない歯が20%位あったりと結構な割合なのです。
すなわち、歯の根を治療していく上で、その歯の根の中に何本の根っこがあるのかが、事前にわかりにくいわけです。
一般的なレントゲンを撮ったり、歯を削っていく上で、はっきりとわかることもあるのですが、分かりにくいこともあるわけです。
とどうなるか、それは治療の完成度が落ちるということです。
歯の根の治療は、根の中を全てできる限り、きれいに掃除する、機械でということなのですが、100%と言うのはもちろん難しいわけでですが、98%位できればしたいし、かなり困難を極めたとしても90%位はきれいにしておいて長持ちさせたいわけです。
歯の根の中の細菌を十分に掃除して取ってあげることができればその歯はかなり長持ちするわけです。
かなりと言うのは例えば10年とか15年とかということです。
ところが、根の中が複雑に曲がっている形が、はっきりしなくて奥の方がよく見えないので、可及的な掃除になり、例えば80%位しか掃除できなかったと言うことがあったとします。
そうするとやはりその歯は2年3年位でまた腫れてきたり使えなくなることがあるわけです。
そうすると歯を抜かなくてはいけないということが起きます。
さて、もう一度元の話に戻りますが、外からは根が何本あるかをはっきり見えないわけです。
ですが、それを経験や趣旨の感覚などにより徹底的に掃除するわけです。
99%位を目指してと言うことになります。
そうすると名人であれば成功するかもしれません。しかし名人でなくてもその掃除をより確実に行う方法があるわけで、それがCTレントゲン検査を用いることなのです。
中の構造が事前にわかり、その歯の根の本数が3本なのか4本なのかはたまた2本なのかということが検査でわかるわけです。
そうすると複雑な形であるにせよ、どのような形になっているかと言う設計図を事前に見ながら治療法を検討し、進めていくことができるわけなので、細菌を徹底的に除去すると言う治療はかなり確立効率が上がり良いことなのです。