「鬼滅の刃と呼吸」
令和三年の始まりです。
あなたは「鬼滅の刃」というアニメをご存じですか?
とても流行っているアニメです。
このアニメ(マンガ)はごく簡単に言うと鬼退治する話なのですが、この物語の中で呼吸の話がでてきます。
「全集中の呼吸」というフレーズがあります。
何はなくとも、全てにさておき、呼吸を集中して行うことが大切なんだと感じるような言葉です。
あなたは人間にとって呼吸がいかに大切かをおそらくご存じだと思います。
呼吸の大きな目的の一つは体内に酸素を取り入れることです。
生きている限り、人間は呼吸をし続けています。
夜寝ている時も呼吸は止まることなく、すっと続けています。
呼吸以外にも人間にとって大切なことはいろいろありますよね。
例えば食べること。
このお正月の間、たくさんごちそうをいただきましたか?
もしかして食べすぎて太ってしまいましたか?
人間にとって食べることも確かに大事です。
しかし、食事を一回や二回抜いたからといって死ぬことはないです。
が、一方呼吸というものは常にしていて、今日は午前中から忙しかったから呼吸はするひまはなかったよ。なんて人は誰もいません。
さて、みなさん、歯やお口の役割は何でしょうか?
おいしくご飯を食べること。これが一番に浮かんでくると思います。
ですが実は、歯は呼吸に大きく関わっていることが最新の研究でわかってきています。
理想的な呼吸は鼻呼吸です。口を開けての呼吸ではありません。
しかし、人間の体は、瞬間的に酸素が足りないときには口を開けて息をすると言われています。
もしあなたが、プールで溺れそうになったら、理想的な鼻呼吸をするでしょうか?
まず間違いなく、口呼吸を反射的にしています。
溺れるようなことは滅多にはありませんが、実は、夜間寝ている時にそれに近い状態が瞬間的に起きていることがわかっています。
その時、人間は下アゴを前に出して気道を大きく開けようとします。
この動きがスムーズに動くには歯がその下アゴの動きを誘導しています。
咬み合わせが悪い人はこの動きがスムーズではありません。
そのために順調に酸素が取り込まれず、不健康になる要因であるということなのです。
歯がない人はそのガイドがないためにより危険です。
いざという時に酸素を取り込むために、歯やお口はとても大切なのです。
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