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東海市 歯医者 小島歯科室 ホワイトニング

歯のホワイトニングについて

2023年5月4日

今回は歯のホワイトニングについてお話をしたいと思います。

ホワイトニングの相談を受けました

先日初めて来られた患者様で歯のホワイトニングについての相談をされた方がいました。その方は年齢は50代の方で、歯の色が全体的に濃い色でした。このような方は実は50代以上で時折見受けます。このような、すなわち茶色ぽかったり黒っぽかったりグレーぽかったり、けどこれ決して虫歯で色が黒くなったり色がついてるわけでは無いのです。もう子供の頃からこのような歯の色が濃い状態になってしまっていたのです。そう、7歳8歳位に大人のはがどんどん生え変わって揃ってくるのですが、その時歯磨きを怠ったわけではなく、生え変わってくる歯の色が濃くてもう最初から色が茶色っぽいと言うことなのです。

そんなことあるの?と思うかもしれませんが、正確に言えばあったのです。これはテトラサイクリン歯といい、昭和の時代にある種の抗生物質の薬を飲んだ場合の後遺症として起きる症状なのです。テトラサイクリン系の抗生物質を飲んだ場合にこのようなことが起きたと言うことが過去にあったのです。もちろん現代ではもうこのような事はありません。このような影響が出る薬は処方される事はありません。このように色が濃くなっている場合ホワイトニングでどれぐらい白くなるのかと言う事なのですが、このことに関してさらに話を進めていきたいと思います。

ホワイトニングの魅力とは

そもそもホワイトニングの良さとは何かと言うと、歯を削らずして歯の色をより明るく白くしていこうと言うことなのです。もし歯を削ってもいいので白くしてくれと言えば、歯を削ってセラミックをかぶせると言う方法がとてもきれいになる方法です。ですが歯を削るのは嫌だと言う人ももちろん大勢いるわけです。そこでホワイトニングの登場です。ホワイトニングは歯の表面に特殊な薬液をつけて歯の中の汚れの着色物質を分解して歯の外に出そうと言う技術です。この方法は歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニングと大きく分けて2つの方法があります。

歯科医院で行うホワイトニング

オフィスホワイトニングは歯の表面に濃度約30%の過酸化水素などをのジェルをつけてレーザーを当てて歯の汚れ物質を分解していく施術となります。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅でやるものですが歯科医院で歯型をとってあなたの歯の枠をつくります。その歯の枠の中に先程の30%よりも薄い濃度の、約10%過酸化水素のジェルを自分で枠内に入れてそれをぱぱっとはめておうちの中で2時間なり8時間の間装着して自宅エステのようなものです。

これはどちらが良いかと言うと人それぞれでいろんな方法が考えられます。ですが1つの選択としては両方やるということが最も効果的ではあります。

テトラサイクリンなどの影響受けた色の濃い歯ならどうする?

先の話に戻りますがテトラサイクリンなどの影響受けたとても色の濃い歯の場合はこの両方をやることが良いと思われます。

ですが実はテトラサイクリン歯の患者さんを今までたくさん見てきましたが、この人たちがどれぐらい白くなるかと言うと、なかなか時間期間がかなりかかり大変です。必ずしも本人が安心するほど白くなるかというとそんなことも決してあるわけではないというのが正直なところです。それぐらい難しいです。

一般的にただ単に色がちょっと黄色いかな、色が暗いかなと言う人の場合は、根気よくやれば必ず驚くほど白くなります。ただし繰り返していますが必ず根気よくやるということが必須です。2、3回程度で色が白くなる人ももちろんいるのですが、根気よくやれば一般的な着色は必ず白くなります。これすごいことなんです。

例えば顔のエステをやって必ず赤ちゃんのような肌になるなんて事はあり得ませんよね。ですが歯の場合、その人のもともとの無垢の状態の白色に戻すことがほぼできると言うことなのです。ひたすら繰り返しホワイトニングを行っていれば本来子供の頃に生えたきれいな色の状態にほぼ戻るのです。ですから根気よくやってくださいと言うのです。

ですがテトラサイクリンが原因の場合はもうすでにスタートの時点で色が濃いので、この濃い色をなんとか取ってしまおうと言うのは結構難しいです。そして私が今まで見てきた患者さんの中で実際にホワイトニングをした人でまぁこれぐらいなら自分は十分納得できると言うふうに感じた方もいますし、がんばったけどやっぱりちょっとやっぱりもっと明るくきれいな色にしたいからセラミックで治療してほしいと治療の追加を申し出てきた方もいます。

治療と言うのは必ずしも全て自分の思った通りにはならないと言うことを最初からよく心得ておかなければなりません。またホワイトニングと言うのはその人の感じ方の問題もあるので、なかなか言葉でディスカッションしてもわかりにくい部分が多いと言うことになるのです。例えば、友達が3回やってとっても白くなったと言う人がいて一方で私も20回やったんだけどまだ今ぐらいしか白くなってないからもっとやったほうがいいのかなぁと言っている人がいたりするわけです。そうするとそういった友達の意見を聞いた方は、自分はやってみたら一体どうなるんだろう?と言うことですよね。そうなんです個人差がかなりあるのです。

それでもどうして人はホワイトニングをするのでしょうか?やはりそれは歯を削らなくて白くなる可能性があると言うことだからです。歯を削ってセラミックを入れて白くするのも良い方法ですし、一方でホワイトニングにチャレンジしてきれいになるか試してみるのも良い方法です。人それぞれ感じ方や好みが違うので自分なりに選択をしてみてください。

デンタルケア

私はインプラント治療が好きです

2023年2月2日

こんにちは。私はインプラント治療が好きです。昔から好きです。
大学病院で働いていた頃から好きです。

あなたは、インプラントをする患者様のお口の中はどんな状態なのだろうと想像しますか?

インプラントをする患者様と言うのは歯がとても悪い人ばかりだと思うかもしれませんが、実は1本だけ歯がないと言うパターンの人も結構います。そのたった1本を補うために1本だけインプラントを入れて治療する、そのような場合もあるのです。約30%の人がそのような患者さんです。

一方で、2〜3本くらい歯がないといった状況で、そこにインプラントを入れて歯を作っていく場合の人が約60%います。

もうほとんど歯がないという人が残り約10%で、インプラントを10本以上入れて歯を20本ほど補っているような状況の人たちもいます。

今までいろんな患者様を見てきましたが、今回はもうほとんど歯がないという約10%の患者様のお話を、皆さんに共有させていただきます。

このような人の場合いつも特徴的なことがあります!

それは上顎の唇の筋肉がとても強いのです。普段の生活の中で、自分が歯がないことが目立たないように、何とか他人に気づかれないように喋っているため、うまく生活しているのです。
その結果、口の中が見えないように、上顎や唇をあまり動かさないようにして会話しているのです。そのため、できる限り口を閉じようと生活していると思われます。

このような状態ですと、一見して歯があるか無いかは分かりにくいです。特に今はまだマスクをしている人が多いでしょう。しかしもう間もなく通常的にマスクをするという習慣も終わりを告げます。他人とのコミュニケーション、普通の生活、例えば電車に乗ったり、海外ではほとんどマスクをしない生活がスタートしています。やがて日本もそうなることでしょう。

そのため、マスクで口元を隠して、口元を最小限に動かして会話をしたり、歯がないのをなんとかごまかしたりするというのは難しくなってきます。

さらに、年齢がまだ30代くらいであれば、口の周りの筋力があるのでなんとなくごまかすことができますが、40代50代と年齢を重ねると、口の周りの筋肉も少しは弱ってきます。そうすると「なんとなく口元の骨が痩せている」「もしかして歯がないの?」「もしかして入れ歯?」というような顔立ちになっていきます。

そのため、どんなに一生懸命口の周りの筋肉をしっかり引き締めて口の中が見えないように努力しても、やがて社会生活をしていくうえでどうしても困ってしまうことが起きやすいです。

私はこれまでに、20代30代でもうすでにほとんどの歯がないという患者様もたくさん見てきました。このような状態では社会生活、人とのコミュニケーションをとるという意味で、非常に苦労されるだろうなぁと思います。

ズバリ言うと、例えば会社でいろんな人と話したりする場面で、自分の気持ちを込めて人と話すことができなかったり、なんとなく口を閉じながらしゃべっていて暗い人だと思われてしまうこともあります。職業によっては直接人とコミニケーションをとらないような専門職もあるので大丈夫だと思っているかもしれませんが、果たしてそうでしょうか?

やはり異性にモテたいという気持ちもあるはずです。異性と仲良くなるにあたって、若い人の場合、歯がないというのは圧倒的にまずいと思います。
これは私の個人的な意見ではあると思うのですが、概ね合っていると思います。

皆さんはもしかしたら周りで「この人もしかしたら歯がないんじゃないか」「歯が悪いんじゃないか」という人を見ているかもしれないし、あるいは自分自身がそうなのかもしれません。

私は担当医としてそのような患者様をたくさん見てきたので、すごくその人の生きてきた背景を感じますが、直接その悩みの深い部分を話し合うわけではありません。それは、そこまで突っ込んだ話をしてしまえば人の気持ちが傷つくことも考えられるからです。

そのため余計なことは言わず、20代30代のような若い人が歯がない方が受診されたときには、「もしこのままインプラントの治療をせず歯を補わない場合、どのような顔立ちになっていき、見た目が悪くなっていくのか」というデメリットや、「骨や筋肉が衰えていき加齢が進んでいく」ということを伝えるでしょう。

それと同時に「もし今歯を新たに作ればかなり顔立ちが安定して、自然な会話や生活、趣味などを楽しむ新たな自分の人生が始まる」という未来を語ります。

例えばもしあなたに歯があれば、好きな人や仲の良い友達、家族で外食に行って楽しくお話ししたり、大きな声で口を開けて笑ってみたりできるんです。自信がみなぎる自分らしい自然な生き方を歩み始めると思います。
あるいは海に行ったりスキーに行ったりさまざまなスポーツを思いっきり、力を出して楽しんでみることもできます。もし歯がなければ、力を強く出すことに心配もあるかもしれません。しかし、歯があればかなり自信になるはずです。

どうして私がはっきり「自信になる」と言えるのか

それは今までたくさんの患者様を見てきたからです。歯がほとんどないような、一生懸命口元を開けないで医院に通っていた患者様が半年後、1年後にすべての歯がようやく揃い、一見して自然な口元のように、あるいはちょっときれいなセラミックが垣間見えるかのような口元に変わっています。
その頃には患者様の口元の表情が、少しずつ変わっているんです。

また、そのときには患者様はもうすでに、「これが自分の普通の顔だ」と思えるほど馴染んでいます。
以前自分がどんな口元で、どんな表情をしていたか、結構忘れている方もいらっしゃいます。この今のゴールがもともとあったかのような自然な立ち振る舞いです。私はふとそんな姿を見て喜びます。

ここまで来た患者様は多くの場合定期的なクリーニングに通っていただいています。クリーニングは歯科衛生士が担当しメンテナンスで掃除をしている場合が多いため、私が最初から最後までじっとその人を見ているわけではありませんが、患者様のご様子を確認に行きます。そしてふとした表情を斜めから垣間見るわけです。

これは一般の方が普通に生活しているときになんとなく見える「その人の雰囲気や表情」に近いものです。そんな時に「普通」に見えるととてもうれしいです。

また、担当している歯科衛生士もこれだけきれいに歯が揃っていると、「この患者様は以前は歯がなかった」と感じることもないと思います。

インプラントは人生を変える力があります。